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Vol.42
2022年10月31日
震災と原発事故の影響で休止していた「葛尾村森林公園もりもりランド・かつらお」が、9月3日(土)に12年ぶりに再開しました。再オープンセレモニーには、篠木弘村長や吉田義則村議会議長より「にぎわい創出の拠点にしたい」などの挨拶に続き、タレントのなすびさんからの祝辞とともにオートキャンプ場の再開を祝いました。
セレモニー後は、葛尾村と環境省共催による記念イベント「あぶくまの里山に親しむ もりもりランド森林体験会」が行われました。ツリークライミング体験と森林を散策する自然観察、葛尾村産羊肉BBQ試食体験の3つのプログラムで、村内外から訪れた約40人の参加者は、それぞれ好きなプログラムを楽しみました。
ツリークライミングでは、田村市のツリークライミングクラブ「どんぐりの芽」(久保優司さん代表)の協力のもと、森や木についてのお話や、専用の用具を使った木登りを通して自然との一体感を味わう体験が行われました。参加者は、自然に感謝しながら、「樹の上から見下ろす」という通常では体験できない視点で森を見たり、五感を使い森の自然を感じるなど新しい発見があったようです。
なすびさんと歩く自然観察では、NPO福島県もりの案内人の会の小松雅喜さんの案内のもと、フィールドパートナーとしてゲストのなすびさんと参加者は、自然観察や森林散策についてのお話、道中の植物などの解説や森林の見どころなどを聞きながら、もりもりランドから蟹山の山道を歩きました。
葛尾村産羊肉BBQ試食体験では、株式会社牛屋の吉田健さんより、震災以降のこれまでの畜産再生の歩みについてやブランド羊肉Melty Sheep生産のきっかけや臭みのないやわらかい羊肉の特徴などのお話を聞きました。参加者は羊肉の美味しさに舌鼓を打っていました。
参加者からは、「環境が整っておりとても快適に楽しむことができた」「自然の中で体験できるアクティビティだけでなく葛尾の森や畜産羊などについて学ぶ機会となった」「どの体験も自然を大切にしようという気持ちが感じられ、とてもよかった」「復興がどんどん進んでいることを知ることができた」などの声が聞かれました。
葛尾村森林公園もりもりランドでは、来春の本格オープンを目指して、今後はバンガローやフィールドアスレチックなどの施設を整備する予定です。
環境再生プラザでは引き続き、放射線や環境再生の理解促進に取り組んでまいります。