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環境再生レポート

Vol.66

2024年6月25日

続・田植えでつなぐ復興への思い
-飯舘村長泥地区の農の再生に向けて-

5月28日(火)、昨年に引き続き、飯舘村の長泥地区の水田試験エリアで苗の植付けが行われました(昨年の様子は環境再生レポートVol. 47をご覧ください)。当日は朝から降り続く雨の影響が心配されましたが、雨脚が少し弱まった昼過ぎ、予定通りに植付けを開始し、その様子はメディアにも公開されました。

水田試験は除去土壌の再生利用に関する実証の一環として2021年から行われ、農地の排水性や稲の生育などを確認し、放射能濃度を測定しています。この区画での試験は2年目で、水田の隣では昨年水田として利用した農地を畑に転換しダイズと飼料用トウモロコシを試験的に栽培します。


作業前の水田(左は転換畑)


メディアや関係者が集合

植付け作業を開始

環境省職員によるメディアへの概要説明のあと、栽培支援員として事業にご協力いただいている地元の方々と協働で、冷涼な中山間地域向けに福島県が開発した「里山のつぶ」の苗を田植え機および手で植えていきました。手植えでは地元の方からご指導いただき、雨と泥で苦戦しながらも一同に笑顔が見られました。作業開始から1時間ほどで約1,500平方メートルの水田に緑の苗が植え付けられました。

ご指導いただきながら手植え


作業終盤


早苗が並ぶ水田

翌日はうって変わって晴天になり、植付けを終えた早苗田(さなえだ)に周りの景色が映り込んでいました。今年は水田や転換畑のほか、本エリアの東側の畑地でホウレンソウやジャガイモなど野菜8品目の栽培試験を行っています。また、3月に新設されたビニールハウスではカスミソウやトルコギキョウなどの花き栽培も行われます。


植付け翌日の試験エリア


本エリア東側畑地


花の栽培

環境再生プラザでは、今後もさまざまな機会を通して、地域の復興への取組について情報発信してまいります。

◆ 飯舘村長泥地区で見学会を開催しています
【開催予定日(前期)】
2024/7/27(土)・8/26(月)
※参加無料・要事前申込み

【申込み・問合せ】
中間貯蔵工事情報センター Tel.0240-25-8377
専用ホームページから申込み受付中

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