ここから本文です
Vol.33
2021年6月22日
川内村にある高塚山は歩きやすい遊歩道が整備され、ハイキングの場所として親しまれてきました。標高1066mのこの山は、サラサドウダンが群生することで有名で、6月ごろに見ごろを迎えます。本種はツツジ科の落葉低木で、高さはおよそ5m、花びらにある薄いピンクの縞を更紗模様にみたてて名付けられたもので、村の花になっています。
ドウダンまつり トークショー前の様子
鐘型の小さな花を下向きに咲かせる
当地では震災前、「かわうち高原ドウダンまつり」を毎年開催していました。昨年まで中止となっていましたが、なんとか再開させたいとの関係者の努力で林道やトイレなどを整備し、6月13日、11年ぶりに再開しました。当日は見ごろを迎えたサラサドウダンを見ようと県内から多くの方々が集い、エゾハルゼミの爽やかな鳴き声を聴きながら、森林ウオーク、スタンプラリーなどを楽しんでいました。また森林インストラクターによる遊歩道探索ツアーが行われ、およそ1時間半かけて高塚山の見どころを紹介していました。まつりでは、トークイベントが行われ、ゲストにソロキャンパー芸人としても人気のヒロシさんのトークショー、川内村特産品の販売なども行われました。
晩春から初夏、高原の風物詩 エゾハルゼミ
遊歩道探索ツアー
川内村は村の面積の約90%が森林で、自然の見どころがたくさんあります。主催者のかわうち村まつり実行委員会の井出茂委員長は、「高塚山は川内村の誇りです。こうして自然環境を活かしながら、川内村を楽しもうという遊び心のある方々に支えられイベントが再開できて、環境と地域の再生を実感します。川内村は四季折々の楽しみがあり、自然を満喫してください。秋には、錦絵のような紅葉になります」とのことです。