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Vol.80
2025年2月4日
TV番組「なすびのギモン」で取り上げられた地域や頑張っている人たちを訪ねる「なすびと行く!ふく知るチャレンジモニターツアー」を実施しました。
ツアーは1月25日(土)、15名の参加者で、はじめに浪江町大堀地区にある「陶芸の杜おおぼり」を訪れました。大堀相馬焼協同組合の職員の方に案内していただき、原発事故によりこの地区は帰還困難区域となったが2023年3月に避難指示が解除されたこと、震災前は窯元が20軒あったことなどをお聞きしました。
次に中間貯蔵施設を訪れました。中間貯蔵工事情報センターで説明を受け、土壌貯蔵施設ではバスから降りて除去土壌が貯蔵されている上を歩きながら空間線量率を測定しました。また、サンライトおおくまにある見晴台から施設を見渡し、地権者の方のご理解とご協力の上で施設が整備されていることなどの説明を受けました。
その後、道の駅なみえに移動して、鈴木酒造の見学と大堀相馬焼の陶芸を体験しました。
鈴木酒造店では社長の鈴木さんより、津波で海の近くにあった蔵が流され避難を余儀なくされたが、震災後に山形県の長井市で酒造りを続けたこと、「道の駅なみえ なみえの技・なりわい館」のオープンに伴い、故郷である浪江でも酒造りを再開した話を伺いました。
昼食後、なすびのギモンパート12に登場していただいた大堀相馬焼協同組合理事長の半谷さんの手ほどきを受けながら、手びねり体験をしました。参加者はお皿や湯飲み、ペットの食器や塩屋崎灯台など、思い思いに作品を作りました。
最後に、なすびさんと参加者で今回のツアーを振り返り、感想を共有しました。
参加者からは「中間貯蔵施設を見学できてよかった。住民の方々は大変な思いをして土地を離れたことが分かりました」、「個人ではなかなか見ることができない施設などに行くことができてよかった」、「復興に向けて頑張っている事業者の声を直接聞けて、食べたり購入したりして応援しようという気持ちになった」、「中間貯蔵施設の進捗を直接見られて、担当者の方の説明も聞けて、時間がかかるが解決に向けて進められるのではと思えた」などといった感想がありました。
環境再生プラザでは引き続き、地域の環境再生や復興への取組について情報発信してまいります。