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環境再生レポート

Vol.16

2019年8月23日

「飯舘村 牛がいる風景に思い託して」

飯舘村では原発事故前、畜産が盛んで200戸以上が和牛を飼っていました。その数は村人口の約半分の3,000頭といわれましたが、避難に伴い、大半の方は身を切られる思いで牛を手放しました。

畜産農家の山田猛史さんは震災以降も畜産への愛着を持ち続け、避難先の中島村で牛舎を借りて飯舘から連れてきた3頭をもとにすぐに再開。平成26年秋には福島市飯野町に牛舎を買って移り、牛を飼っていました。また、飯舘村での再開に備えて、村内の使われていない水田を活用して牧草を育て、放射性物質の検査をして餌として与え、牛の検査をして、安全であることを確認してきています。 現在では村に戻られて100頭近くの牛を飼い、本格的に畜産を再開されています。


牛舎で牧草を食む牛


子牛もこれから増やしていく予定


これからの抱負を話す
山田さん

水田を活用して牧草を作り放牧

新しく作られた牛舎

今後は、頭数を増やし、使われていない水田などの農地を活用して放牧地を広げるなどして、以前のような牛のいる飯舘村の風景を取り戻したいと話されました。

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