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Vol.22
2020年1月8日
日本バドミントン協会の依頼で、次世代を担う若手への研修を行いました。海外遠征などで福島(日本)について尋ねられた時に正しい情報を伝えられるようにすることが研修の狙いです。
研修では、震災からこれまでの状況と対応を段階的に理解できるように、5つのステップでプログラムを企画しました。
1. 震災からこれまでを知る:NPO法人富岡町3・11を語る会代表、青木淑子氏
震災当時の避難の様子から、富岡高校などでの復興活動の紹介
2. 放射線を知る:環境再生プラザ
放射線基礎に加え、福島の今の放射線量などをデータに基づき説明
震災からこれまでを知る
放射線を知る
3. 放射性物質対策について知る「福島における環境再生の状況」:環境省福島地方環境事務所
除染および中間貯蔵などの放射線物質対策について福島の現状を紹介
4. 県外/海外からみた福島を知る:ディスカバリージャパン「FUKUSHIMA DIARIES」の上映
福島を知らない海外の若者が県内を巡り、福島の現状を学ながらレポートする動画
5. みんなで考えて、話す、日本(福島)の状況について:グループワーク
霧箱を使った放射線実習
グループに分かれ、気づきや疑問、意見を共有
グループワークでは、「福島に人は住んでいるの?」や「福島(日本)の食べ物が心配だけど、どうなっているの?」などをテーマに、海外から見たイメージに対して、自分ならどのように説明するかという視点で、意見交換をしました。その中で、「福島市の放射線量はロンドン(バドミントン発祥の地)とあまりかわらない」や、「福島産の食べ物は国際的に厳しい検査基準をクリアしていること」などの発表がありました。また、正しい情報を知ることが重要といった意見がありました。これからの世界でのご活躍を期待しております。