ここから本文です
vol.1
2018年6月29日
葛尾村 大笹で、牧草地の再開を目指して営農が進められています。仮置場として土地をお借りしていた場所で、元々は牛に与える飼料として牧草が栽培されていました。
再開に当たって、継続して農地として利用していた場合に比べて、有機質の栄養分を増やす必要がありました。このため、営農再開1年目の今年は、緑肥としてクリムゾンクローバーとトウモロコシを作付けすることで有機質を増やし、来年には牧草を作付けする計画です。
4月初め、クリムゾンクローバーを蒔きました(写真1,2)。このクローバーは赤い花が見事で、6月中旬には見事な一面の赤い絨毯となりました(写真3,4)。開花後、土にすき込んで緑肥とします(写真5,6)。
4月末 うっすらと緑色のクリムゾンクローバー(写真1)
5月中旬 一面が緑色に(写真2)
6月中旬 赤い花の絨毯が風にゆれる(写真3)
クリムゾンクローバー(写真4)
6月下旬 すき込み作業(写真5)
6月下旬 すき込み作業後(写真6)
クローバーのあとは、トウモロコシを作付けし、9月に収穫予定で、放射性物質の検査をして、飼料として与えます(この状況は「その2」として環境再生レポートに掲載する予定です)。
地権者の佐久間さんは、「地道にできることをやっているだけなのだが、自分がまずやって、これを知ったり、見たりした人が元気になったり、自分も再開したい、新たにやってみたい、といった人がでてくれば、地域(葛尾)の活性化にもつながり、こんなうれしいことはない」と話されました。
搬出前/原状回復前の状況(写真7)
*この場所は、除去土壌の搬出、原状回復後、2018年3月に地権者へ返地されました