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環境再生レポート

Vol.56

2023年12月11日

地元に戻り、生業と交流の場づくりから地域の再生を
-なすびさんが取材で
浪江町(津島地区)を訪れました-

浪江町では、今年の3月31日に特定復興再生拠点区域*1の室原地区、末森地区、津島地区の避難指示が解除されました。
TV番組「なすびのギモン パート11」の取材で、解除された津島地区に訪れ、同地区出身の石井絹江さんにインタビューしました。
石井さんは、震災で福島市に避難し2015年に福島市で石井農園をスタート。農園の敷地内に加工所を作り、地元で採れたものを6次化商品にして企画、販売しています。震災前から浪江の「つしま活性化企業組合」で商品として作っていた「かぼちゃまんじゅう」は、餡の材料をカボチャにして販売し、大人気だそうです。2017年からは浪江町の避難指示が解除された農地でエゴマを栽培。収穫したエゴマは油・ジャムなどに加工し、全国に販売しています。
特定復興再生拠点区域が解除される前は、浪江と福島市を忙しく行き来する日々でしたが、現在は津島住宅団地にある住居との2拠点居住で、忙しくも楽しい毎日を過ごされているとのこと。「地元に戻れて、新鮮な空気を吸って周辺の景色を見ると気持ちが満たされる」と満面の笑みで喜ばれておりました。


なすびさんと石井さん


津島住宅団地

現在、「地域のためになにかできないか」との思いから、「エゴマ・ナツハゼ、ウマブドウなど体に良い物を6次化商品として販売し、これが地元の生業になるように」進めていることや、今後、住宅団地の隣にあるつしま活性化センター敷地内の建物を活用し、住民の方などが気軽に立ち寄って交流ができる場を創っていきたいとのことです。
なすびさんからは「エゴマなどを地域の新しい活力にしようと取り組む石井さんを応援していきたい」との感想がありました。
明るい笑顔とバイタリティーあふれる石井さんの今後の活動と津島地区の活性化が楽しみなインタビューとなりました。


浪江活性化センター敷地内の建物


美しい山並みと住宅団地を背景にしたなすびさん

なすびさんがレポートした「避難指示解除された特定復興再生拠点ってどうなっているの?(浪江編)」は、KFB福島放送で12月12日(火)21時50分から放送予定です。
また、放送後は環境再生プラザホームページでご視聴いただけます。ぜひご覧ください。

環境再生プラザでは、今後もさまざまな機会を通して、地域の環境再生や復興への取組について情報発信してまいります。

*1「特定復興再生拠点区域」とは
将来にわたって居住を制限するとされてきた帰還困難区域内に、避難指示を解除して居住を可能にする区域のことです。6町村(富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村)が復興及び再生を推進するための計画を作成し、国が帰還に向けた除染・インフラ整備等を集中的に行いました。

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