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Vol.7
2018年11月28日
楢葉町にあり、阿武隈山地を水源として太平洋に注ぐ木戸川は、震災前、7万~10万匹のサケが遡上する本州でも有数の川でした。11月11日、環境再生プラザのスタディツアー「ふくしまみちさがし」で現地を訪れ、木戸川漁業協同組合のサケの合わせ網漁を見学しました。
河口にあるサケのヤナ場
川底の石が見える清流
合わせ網漁
下流に設置してある網に向かって網を流す
合わせ網漁で捕獲されたサケ
サケの大きさと重さに驚くツアー参加者
震災後の2011年からしばらくは、ふ化事業として稚魚の放流ができませんでした。今年、遡上したサケは確認されたもので6147匹とのことで、自然ふ化で命を繫いできたものです。
ツアーに参加された方からは、「こんなにサケがあがってくるのを間近で見るのは初めて」、「海がすぐそこの河口なのに川が素晴らしくきれいだった」などの声が聞かれました。
ふ化場長の鈴木謙太郎さんによると、稚魚の放流を2015年度から再開し、今年は3百万匹ほど。サケが生まれ故郷の川に戻るまで4~5年、帰ってくるのはおよそ0.5%。美しい木戸川の自然環境とサケを大切にして、地域再生が進められています。