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環境再生レポート

Vol.18

2019年11月6日

「阿武隈山地の人と自然の関わりを考える
-その1-」

震災後の地域を訪れ学ぶ「ふくしま“みち”さがし 情熱がっこう 阿武隈山地Footpath編」バスツアーを10月27日に実施しました。当日は県内外から18名が参加、川俣、飯舘を訪ねました。今回はこのうち川俣についてレポートします。

川俣町は里山がたくさんあるところで、昔から広葉樹のコナラやクヌギを薪や炭、シイタケ栽培の原木として利用、子供たちの遠足などで親しまれてきました。当日は、ふくしま100名山にもなっている女神山を「女神山を愛する会」のお二人の案内で歩きました。小手姫(おてひめ)伝説がある山のいわれ、植物観察、これまでの山と人との関わりなどの話を聞きながら、2時間の里山歩きとなりました。


参加者一同 山頂で


ガイドをしていただいた蓮沼登さん(左奥)
と安齋 正博(右奥)さん


凍み餅に使われる
オヤマボクチ(アザミの仲間)が咲いていた

阿武隈山地は北から南まで多くの里山がある地域ですが、震災以降、放射線の不安から里山の利用や里山歩きをする人が少なくなり、特に子供たちの足が遠のいています。蓮沼さんらは里山の素晴らしさや地域の文化を次世代に伝えていきたいと日頃から活動されています。参加者からは、「初めて里山というものを歩いたが、歩きやすく自然や人との関わりなど様々な発見があった」「運動のためと思い参加したが、里山や自然を次の世代に、という思いに感銘を受けた」「個人線量計で計った結果が予想に比べて低く、不安なく歩けることがわかった」などの感想がありました。次回のVol.19では、午後に訪れた飯舘についてレポートします。

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