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環境省は福島再生のために、県・市町村とともに除染活動に取り組んでいます。今回は川俣町山木屋地区で行われた「サンクスヘルメット」贈呈式の様子を紹介します。

除染を進める作業員の皆様へ。感謝の気持ちをステッカーに込めて

除染作業員の皆様への感謝の気持ちをステッカーに込め、作業員の皆様のヘルメットに貼ってもらう「サンクスヘルメット」の取組が県内に広がっています。10月12日の郡山市での贈呈式に続き、10月 31日、国が除染を実施する除染特別地域の川俣町山木屋地区でも約2100名の除染作業員の皆様に、応援メッセージが印刷されたステッカーが贈られました。

この取組は「ONEふくしま※1」が主催し、環境省が協力しています。これまで子どもたちを中心に1000名以上の県民の皆様にメッセージを寄せていただきました。今回は、今年9月に川内村で開催された「ふたばワールド」と、10月に郡山市で開催された(ONEふくしまにも参加している、ふくしまFM主催)福島大感謝祭で寄せられた234名のメッセージがステッカーにされて贈られました。

当日、山木屋地区現場事務所で、環境省福島環境再生事務所の関谷毅史所長から、大成・鉄建・西武特定建設工事共同企業体の出羽聡所長にステッカーが贈られました。関谷所長は「子どもたちが心を込めて書いてくれたステッカーです。できる限り早く除染が終了できるよう、一緒に頑張りましょう」と伝えました。出羽所長は「多くの皆さんから感謝、応援していただいていることを改めて実感しました。除染作業のため全国各地から集まるメンバーの励みになります。ステッカーを心の糧とし、全作業員が一体となって業務に取り組みます」と御礼と決意を述べました。

作業員の皆様は早速、ステッカーをヘルメットに貼り、作業に取り組みました。同地区で除染作業に従事する佐藤勝一さんは「自分の孫が書いたようなかわいいイラストが、とても素敵でした。大変感謝しています。山木屋地区の住民の皆さん全員が戻ってこられるよう、精いっぱい作業に励みます」と笑顔をみせました。また、長堀善明さんは「仲間とは互いに励まし合いながら作業に従事しています。このステッカーを見ると、これまで以上に頑張れます」と喜んでいました。

山木屋地区では、今年8月に宅地及びその近隣の森林の除染作業が終了、平成27年内の終了を目指しその他の除染等の作業を行っています。地区周辺の道路には、除染作業のスローガンが記載された緑や黄色のカラフルなのぼり約600本が掲げられています。作業員の皆様から「除染作業にかける想い」を募集し、「取り戻そう古里を 除染作業奮闘中」「みんなの頑張り地元の笑顔 明るい川俣取り戻せ」などが選ばれました。付近を走るドライバーに「除染作業員の心意気」を表現するとともに、自らを鼓舞することにも役立っているそうです。

国は、今後も各自治体と協力し復興に向けた地域の取組を後押ししていきます。

※1「ONEふくしま」とは、「福島の再生を目指して」という想いのもとに、共に広告企画を考えるという主旨に賛同した福島のメディアのチームおよびその取組の総称です。


出羽所長(右)にステッカーを手渡す関谷所長。


山木屋地区の道路沿いに掲げられたのぼり。除染作業員の皆様の想いが込められています。


「イラストが、かわいいですね」と喜ぶ同地区で除染作業に従事する佐藤さん。


感謝の気持ちが込められたステッカーをヘルメットに貼り、除染作業に励む皆様。

福島再生vol.78 川俣町 PDFリンク

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