ここから本文です
平成25年を迎え、福島県生活環境部は、環境省福島環境再生事務所とともに、『心ひとつに 想いを ふくしまに』をスローガンに掲げ、福島再生への新たな決意を固めました。
福島県生活環境部除染対策課の遠藤浩三課長は「平成23年度から、除染特別地域以外の地域では、各市町村が主体となって本格的に除染が進められていますが、今年は県民の皆さまに、早く安心して生活していただけるよう、より一層、国、県、市町村が一体となって除染を進めることができるように、頑張っていきたい」と意気込みを話します。
福島県は、これまで市町村を財政面で支援するほか、除染を推進するために「事業者等の育成の加速化」、「技術的支援の強化」、「住民理解の促進」を除染推進に向けた支援の枠組みとして取り組んできました。また、各市町村の除染に関するニーズを把握するために、各市町村の担当者と綿密に連絡を取るための体制をつくりました。
「今年は、市町村による除染がさらに円滑に進むように、よりきめ細やかな情報の提供に努めるとともに、除染作業の現場監督者や業務監理者を養成する講習会を通し、人材の育成を充実させていく予定です」と遠藤課長。また、除染を進めていくうえで重要な仮置場の設置について、「仮置場の安全性などを、県民の皆さまのご理解をいただけるように、市町村と一緒になって、わかりやすくご説明していきます」と県民の方々へ向けて話しました。
福島県を代表する湖・猪苗代湖。天鏡湖ともいわれる澄み切った美しさは、福島再生への県民の想いも映しているかのよう。写真は、猪苗代湖・裏磐梯湖沼水環境保全対策推進協議会による猪苗代湖・裏磐梯湖沼水フォトコンテスト入賞作品「水鏡」。
「事業者等の育成の加速化」として、平成23年度から除染業務講習会を開催。これまでに、10,349名が受講修了(平成24年12月28日時点)
「住民の理解促進」として、県民の方々と意見を交換し、除染への相互理解を深めることを目的とした、「地域対話フォーラム」を県内各地で開催。
「技術的支援の強化」として、除染技術実証事業により県内各地における除染作業を促進。