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湯川村では、今年10月末に県内でいち早く生活圏の除染を終了しました。除染作業は昨年11月からスタート。除染を行うことで風評被害が増すとの意見もある中、大塚節雄村長は「住民に安心してもらうことが一番大事。早く取り組むことで風評被害は逆に減る」と、実施を決断したと話します。
まず、中学校の校庭の除染を始め、雪解けを待って今春から2つの小学校の除染に取り組みました。しかし、仮置場がなかなか決まらず、取り除いた土は各学校の校庭で保管するしかない状況でした。そんな中、住民から土地を提供したいとの申し出があり、仮置場を確保することができました。
「子ども達のいる場所に除去物を置くのは忍びないということで、土地を提供していただき、土地がある集落の方々の了解も得て仮置場が決まりました。公共施設や通学路などを含めて生活圏の除染が進んだのは、住民の皆さんの『子どもや孫のために』という思いがあったからです」と大塚村長。
さらに、住宅については、住民が積極的に雨どい下の土の除去などを行ったことから、計画期間内に除染を終了できました。