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相馬市では、除染計画にもとづき今年8月から本格的な住宅の除染をはじめています。今回除染作業を進めているのは、相馬市除染事業協同組合。地元の企業で除染に取り組みたいと、相馬市建設業協同組合と、相双環境事業協同管理組合とが、除染活動を行うために協力し、新たな組合を立ち上げました。
現在、住宅の除染作業を進めているのは、相馬市玉野地区。およそ150戸ある住宅の、約3分の1の住宅で除染を終えています。相馬市民生部放射能対策室の吉田睦生室長さんは「玉野地区は住民の方々の要望が強い地区でした。当初、除染方法は手探りでしたが、屋根を洗浄することで除染の効果が得られ、これで進められると思いました」と話します。
「除染をすることによって線量が下がることで、住民の方に喜ばれています」と、相馬市除染事業協同組合の菊地良夫さん。家屋や植栽、表土の除染作業はそれぞれの技術をもつ企業が分担し進められ、除染作業で出た除去土壌は、市が管理する仮置き場で保管されています。
玉野地区の作業は平成24年末までに終了予定。今後は山上地区、八幡地区、市街地へ作業が進みます。
相馬市では、今後も住民の要望にこたえるために、説明会や放射線量の調査を継続実施し安心して住める地域づくりに取り組んでいます。