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環境省は7月2日、県内の学校に保管されている除染土壌を中間貯蔵施設建設予定地に運び出す作業を開始しました。この日は、いわき市の清水敏男市長、環境省の井上信治副大臣(当時)ほか、関係者が見守る中、いわき市の赤井中学校から除染土壌が入った28袋の大型土のう袋が運び出されました。
搬出の一部始終を見守った赤井中学校の石井直人校長は、「慎重かつ丁寧に作業を進めていただいているなと見ていて安心しました。事前に説明はうかがっていましたが、実際に見て、徹底的に安全対策が行われていると思いました。」と感想を述べられました。
放射線に関して「搬出前と搬出後の放射線量に大きな差はありませんでした」と話され、搬出時にも保護者から心配の声はほとんどなかったとのことです。“様々な情報発信をする事で学校関係者への理解が深まるのではないか”という考えのもと、学校側では、定期的に線量を測定し、積極的に情報発信を続けてきました。石井校長は、「こうした活動を続けてきた事が保護者からの信頼・信用に繋がったのではないか」と振り返っています。また、最後に石井校長は「除染土壌が搬出されましたが、手放しでは喜べません。輸送は、受け入れていただく地域や学校周辺をはじめとする様々な地域の協力があったからこそ実現した事です。」と地域の方々の理解に感謝の気持ちを語られました。
環境省は、福島県の皆様のご理解とご協力のもと、安全第一に除染土壌等の輸送を行い、1日も早い福島の復興に向け全力で取り組んでまいります。