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環境省は福島の再生のために、県・市町村と共に除染活動を続けてまいります。今回は、本来の学校生活を取り戻すために市とともに除染を進めている伊達市立松陽中学校のレポートです。

「復興元年」。いつも通りの教育環境により早く近づけるために除染を進めています。

伊達市は平成24年度を「復興元年」「除染元年」とし、本格的な除染をスタートしています。伊達市立松陽中学校では、昨年の校庭の除染に引き続き、今年のゴールデンウィーク明けに第2弾の除染として、コンクリートの削り取りや植栽の刈り取りなどを行いました。除染によって取り除いた表土や草木は、学校の敷地内の生徒の活動場所から離れた所に遮蔽し保管されています。また、より学びやすい環境作りのため、6月上旬と9月上旬には、PTAの協力で除草や校舎の窓ガラス清掃などを実施しました。

「一日4時間程度の制限はありますが、子ども達が校庭でのびのび遊んでいる姿を見て、これが本来の姿だと思いました」と高橋卓夫校長。生徒達の体力低下が懸念され、早期に屋外での活動条件を整えることが望まれていたのです。

松陽中学校では、週に一回、敷地内の10カ所について線量を計測、公表を継続し、保護者、生徒への安心につなげています。

「私たちの仕事は、全国の中学校と同じく、生徒たちが安心して学校生活を送れるようにすることです。子ども達にとって一生のうちの貴重な3年間ですから、いつも通りの学校生活に近づけられるよう、除染を進めたい」と高橋校長は生徒達への思いを胸にしています。


松陽中3年1組の生徒達。昨年は線量の高さを配慮し洗濯しやすい運動着での登下校であったが、今年度は制服着用ができた。


除染によって取り除いた土壌等は、容器に入れられ、土嚢を積み、
その上に土を盛り遮水シートで厳重に保管されている。


昭和62年、旧保原中学校が2校に分離し校名を松陽中学校に変更。保原中学校の伝統を引き継ぐ。現在の校舎は平成2年度に落成した。

福島再生vol.14 伊達市 PDFリンク

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