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福島市では「ふるさと除染実施計画」に基づいて、昨年10月より5ヵ年計画で除染を進めています。この計画で、住宅の除染について、今年度は渡利地区と比較的高線量の地域約25000世帯を予定しています。除染を実施する事業者への発注を、10月末現在で約19000戸を終え、そのうち約2500戸の除染に着手しています。
「住宅の除染にあたっては、効果的かつ効率的に除染が行われるように「除染管理基準」を策定し、業者の方々にその基準を示して除染を進めていただいています」と同市防災専門官の草野利明さん。
市は、小中学校や公園などの公共施設の除染も実施中です。また、地域住民の意見に基づいて除染場所を選び、優先的に除染を行う「地区ホットスポット」除染事業を進めており、現在約80ヵ所での実施が予定されています。草野さんは「この事業は、あくまで住民の皆さんのご協力をいただくというものです。地域の情報を提供いただいたり、気持ちをお伝えいただくということで、除染は当然、市が責任を持って行います」と話します。
福島市は、今後も市民の協力を仰ぎながら、来年度は比較的高線量の地域約29000世帯の住宅除染を予定するなど、引き続き再生へ向けた取り組みを計画的に進めています。