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「東北六魂祭」は、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と、被災地の復興を願い、東北六大祭りが集結する一大イベントです。仙台市、盛岡市に続き、今年は福島市で6月1日と2日に開催され、のべ25万人が参加しました。困難な状況の中、復興に向けて歩む東北人の不屈の魂の力を、勇壮な祭りのパレードに載せて、福島から日本全国に届けました。
除染情報プラザでは、この祭りに合わせて、多くの方々に福島の除染の取組みと、除染が着実に進んでいる様子を伝えるため、同施設と福島駅東口前にPRブースを設けました。ここでは、県内外からの来訪者に福島への思いを伝えていただくためのメッセージボードを設置しました。県外の方へ向けては、「復興、除染、皆で頑張っています」(石川町)、「元気な福島に遊びに来てください」(川俣町)というメッセージが、また、県内の方へ向けては「おいしい野菜をつくってくれてありがとう」(東京都)、「福島県民すべての笑顔が戻るように心より応援しています」(栃木県)などのエールがつづられるなど、復興へと歩む福島への応援が、二日間で多数寄せられました。
石原伸晃環境大臣も6月2日に福島を訪問し、ふくしまFMの公開生放送に出演しました。「今後も真摯に、着実に除染に取組んでいきます」と、除染事業への抱負と、再生・復興に向けて応援し続ける気持ちを力強く表明。その後、祭り会場のひとつ、福島ふるさと広場に向かい、同実行委員会会長の瀬戸孝則福島市長とともに、県内各自治体のブースに足を運び、風評被害にも負けずがんばっている出展者をステージで激励しました。
この福島ふるさと広場では、各地の祭りと物産が紹介され、県内外から多くの観光客が訪れてにぎわいを見せました。祭りの二日目には、環境省の職員で構成する「ふくしま復興サポーター」が、各ブースに立って、試食や販売、地元イベントのチラシを観光客に手渡すなど、PRのお手伝いをしました。その中で、「郷土の産品と出会えてうれしかった」という避難生活を続けている方々の声や、「生産者の笑顔に元気をもらえてよかった」という県外の観光客の声が聞かれました。祭りは、ふるさととの絆、復興への思い、そして一歩一歩前進している姿を伝え合う交流の機会ともなったのです。
東北六魂祭に参加した多くの人の「楽しかった」という声に、福島全体が勇気をもらい、復興へと向かう福島の元気な姿が全国 へ伝わった二日間になりました。