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除染作業に取り組む作業員の皆様に、感謝の気持ちをヘルメットに託し手渡すイベント、「ONEふくしまサンクスヘルメット贈呈式With川嶋あいLIVE」が10月12日、郡山市で行われました。
この企画は、「福島の再生を目指して」という想いのもと県内のマスコミ各社がチームを組んで運営する「ONEふくしま」が主催、環境省の協力のもと、ふくしまFMが開催しました。
贈呈式に当たって、事前に郡山市内の小中学生と、今年9月に開催された「ふたばワールド川内」に訪れた子どもたちから、合わせて864通のメッセージが寄せられました。メッセージを寄せた子どもたちの代表として、郡山市立橘小学校、薫小学校の児童と明健中学校の生徒合わせて7名、その地域の除染を担当する作業員の代表者7名が参加しました。児童、生徒から、感謝と応援のメッセージが貼られたヘルメットが除染作業員の皆様に手渡されました。
薫小学校の斎藤芽以さんは、「作業員の皆さんに頑張ってほしいという気持ちを込めました」と語り、「安全に気をつけて毎日がんばってくださいね!」とカラフルに描かれたメッセージ付きヘルメットを贈りました。これを受け取った除染作業員の柏井浩徳さんは「子どもたちの真摯な気持ちが伝わってきました」と満面の笑みを浮かべました。また、同様にヘルメットを手渡された除染作業員の佐藤勝男さんは、「私たちが行ってきた除染作業が、子どもたちに感謝され大変ありがたい。今後も地域と子どもたちのためにしっかりと作業に取り組みます」と意欲を新たにしていました。
郡山市の品川萬里市長は「7人の子どもから、7人のサムライにメッセージをもらった。行政もその期待を裏切らないように、最善の努力をしていく」と決意を述べ、環境省・福島環境再生事務所の関谷毅史所長は、除染の現状に触れながら「今日は大変に貴重な機会になった。メッセージは国や市への叱咤激励でもあると感じた。それに応えていきたい」と話しました。
スペシャルゲストとして歌手の川嶋あいさんが、福島への応援ソングを披露しました。川嶋さんは「子どもたちが思いを伝えるのは素晴らしいことです。福島のために優しさを届けてほしい」と話しました。会場には除染情報プラザが移動展示を行い、品川市長、川嶋さんをはじめ、多くの来場者から福島再生に向けたメッセージが寄せられました。
国は、今後も各自治体と協力し復興に向けた地域の取組を後押ししていきます。