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環境省は福島の再生のために、県・市町村と共に除染活動を続けてまいります。今回は、子ども達のために新たな除染方法にも積極的に取り組んでいる本宮市をレポートします。

子ども達が集まる公園で、より安心してあそべるように効果的な除染を実施。

本宮市は教育施設や公園などの除染を優先して進めています。市民に親しまれ、子ども達が大勢集まる「みずいろ公園」で、線量を下げるため日本原子力研究開発機構により効果的な「超高圧水表面処理工法」という方法で試験的に除染を行いました。

実施した場所は石造りの通路部分。通常の高圧洗浄機と比べて10倍以上の超高圧水で洗浄するという方法で、段階的に圧力を変えて放射線の数値がどの程度下がるか検証。その結果、除去率は97%から98%と高い除染効果が確認されました。

「みずいろ公園の他の場所についても引き続き除染を行い、今年度中にすべて終える予定です。また、9月から住宅の除染が始まっており、次いで道路と水路の除染に取り組みます。除染を進めていくことで、昨年3月11日以前の生活に戻していきたいです」と同市除染担当部署の安田章所長。

このほか、民間施設や農地などの除染も平成27年度までに終了する予定でいます。


水と自由に親しめる親水公園として平成5年に完成したみずいろ公園。さまざまな遊具を備えた「わらしっこ広場」や原っぱなどもあり、夏には元気に水遊びする子ども達であふれます。


超高圧洗浄を実施した部分(写真左側)は、表面の汚れがきれいに落ちています。


スピンジェットという超高圧洗浄機において225Mpa、200Mpa、175Mpa、150Mpaの圧力で除染効果を検証。(Mpa[メガパスカル]:単位面積にかかる圧力の単位)洗浄水はバキュームで吸い取り、水処理装置にかけたあとは再利用できます。


みずいろ公園内のわらしっこ広場で遊んでいた親子。「安心して外で遊ばせられるようになったと思います」


「避難している方も早く戻ってこられるようにしたい」と本宮市放射能除染モニタリングセンターの安田章所長。

福島再生vol.19 本宮市 PDFリンク

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