ここから本文です
献上桃「あかつき」の産地・桑折町で7月31日、環境省ふくしま復興サポーターによる収穫と出荷作業のお手伝い及び、桑折町のこれからを考える座談会が行われました。
町内の除染が着々と進む桑折町では、今年秋に住宅の除染が完了する予定です。一方で、基幹産業である農業を取り巻く状況には依然として課題が残り、髙橋町長は開会式で「献上桃は町の誇り。今日の機会を風評被害を払拭する一翼としたい」と挨拶しました。
石原大臣と浮島政務官もサポーターとともに桃農家を訪れ収穫作業に挑戦。傷をつけないように注意深く収穫し、もぎたてを試食しました。石原大臣は開口一番「おいしい!東京で食べる桃とは、ひと味もふた味も違いますね」と舌鼓を打ち、浮島政務官も「この香りを伝えられないのが残念。とても良い香りですね」と笑みを見せます。
安全な桃の生産のため、町、伊達みらい農業協同組合、県の果樹研究所が連携し、ゼロから除染の実施体制を整え、桃農家自ら果樹の除染に取り組みました。その努力の甲斐もあり、桑折町の桃は今年も21年連続で献上桃に選定されました。桃農家の佐藤徳雄さんは「安全安心を心がけ1本ずつ除染しましたから、桃が期待に応えてくれました」と、桃への愛情を語ります。
座談会では、「住民がクヨクヨしていてはダメ」と言う「うぶかの郷」の石幡さんや「町の振興のため、食と健康を考えた取組を進めたい」という畠腹さん、そして「桃の海外輸出を増やして農業振興を図りたい」と言う伊達みらい農業協同組合の安彦さんをはじめ、参加者からは前向きに復興を目指す姿勢が感じられました。石原大臣は「国内のみならず海外にも広く届けようと、今より先を目指す姿勢に感銘を受けました。環境省としてもできる限りのサポートを続けたい」と締めくくりました。
国は、今後も町と協力し復興に向けた地域の取組を後押ししていきます。