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郡山市立明健中学校で6月22日、今夏のプール開きに先駆け、PTAと環境省 ふくしま復興サポーターが中心となり清掃活動が行われました。同校のプールは平成24年度に、校舎は平成25年度に除染を終了しています。
清掃の前後には、市内で除染に関するボランティア活動を展開する行健除染ネットワークと除染情報プラザのアドバイザーがプールとその周辺のモニタリング調査を実施し、改めて安全性を確認しました。
品川萬里市長の「子どもたちの遊び場・学習の場を3・11以前の姿に」という挨拶の後、プール内と周辺の花壇や植え込みの清掃が行われ、佐藤卓弘校長や井上信治副大臣、浮島智子政務官も一緒に汗を流しました。
「郡山市立明健中学校 父母と教師の会」会長の増子一夫さんは、「学校の除染は早い段階で終了していますが、子どもたちが安心して学校生活を送れるよう、保護者が一体となりサポートを継続したい」と語りました。
清掃後には、郡山市のこれからを考える座談会が行われました。同市は子どもたちを第一に考える「子本(しほん)主義」を市政の象徴として掲げており、参加者の発言からも子どもの健全育成を願う思いが伝わってきます。参加した同校の佐藤あゆみ養護教諭は、「地域をつなぐのも学校の大切な役割。地域の方々とともに子どもの安全・安心に努めていきます」と学校の役割を強調しました。参加者の思いを拝聴した井上副大臣は、「子どもたちを守る地域の姿勢に敬服します。政府として今後も復興をしっかり支えたい」と決意を述べました。行政、学校、住民の連携が、復興を前進させ、子どもたちの明るい未来を築いていきます。