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福島ユナイテッドFCは、震災から3年目となる今季、悲願のJ3昇格を果たし、この3月16日にはホーム開幕戦を迎えました。ホームスタジアムの“とうほう・みんなのスタジアム”には、あいにくの雨の中、多くのサポーターが応援に駆けつけました。東北ダービーとなったグルージャ盛岡との対戦は惜しくも敗れましたが、福島を元気づける選手たちの勇姿にサポーターから温かい拍手が送られました。
試合当日、環境省ふくしま復興サポーターの約30名が、スポンサー看板の設営と片付けなどを手伝いました。また、除染情報プラザもブース出展し、立ち寄った県内外の多くの来場者から福島への応援メッセージが託されました。
この試合に先立ち、スタジアムでは「ふくしまのこれからを考える座談会」が開催され、石原伸晃環境大臣は、スポーツで福島の元気をつくり、支える方々の取組みを拝聴しました。
福島ユナイテッドFC代表取締役・鈴木勇人さんは、「幾多の困難を乗越えたチームだからこそ、強いだけではなく地域に必要とされるチームを目指したい。スポーツを通して“福島を元気にする”、“子どもたちに夢を与える”、そして“世界に誇る福島を創造する”」と話しました。
スタジアムのある“あづま総合陸上競技場”を管理する福島県都市公園・緑化協会の秋元正國理事長は、「スタジアムの除染・改修工事は順調に進み、この開幕戦を無事迎えることができた。今秋までにはすべての施設が使用可能となるため、心と体をケアする場として、多くの方に利用してほしい」と話しました。
座談会後、石原環境大臣は、「子どもたちの未来のために、夢と希望を持って成長してもらえるよう、大人たちがその土台を作っていかなくてはならない」と話しました。
除染によって、子どもたちの遊び場が戻りつつある中、スポーツを通じた復興が、新しい福島を創造しようとしています。