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伊達市では、市が進める除染について、市民の方々にも除染や放射線への理解を深めてもらうための機会を積極的につくりだしています。
平成23年7月から開催している住民説明会は、すでに200回を超えています。同年10月に市内5箇所に開設した「除染推進センター」(今年4月改称)では、市民からの放射線や除染に関する相談や、除染に関する最新トピックなどを紹介する「除染推進センターだより」の発行などを行ってきました。また、市内全域の除染の優先順位を市民にわかりやすく伝えるため、市内を空間線量の高い順からA、B、Cの3エリアに分け、比較的放射線量の高い、Aエリアの公共施設や道路、住宅地などの生活圏の除染を優先して進めています。
仁志田昇司伊達市長は、「昨年に引き続き、この1年も、市民と行政が恊働し、除染に取り組んできました。市の考えや除染の必要性については、住民説明会などを通してご理解いただきました。市の責任のもと、市民の方々の理解を促し、一緒に除染を進めていく上で、除染推進センターの役割は大きかったと思います」と今年を振り返ります。
また、市民の方々の理解と協力のもと、仮置場も順調に設置できました。特にAエリアでは、40箇所以上の仮置場の用地が確保され、約2600世帯の住宅のうち、4割にあたる1037世帯の除染が終了しました(平成24年12月15日時点)。Bエリアでも18箇所の仮置場の用地が確保されたことで、住宅地の除染が進みました。
仁志田市長は「来年は、A、Bエリアの除染を終わらせたい。また、県外に自主避難されている方々が、安心して帰れるように市が責任をもって除染を進めて行く」と、抱負を力強く話しました。