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いわき市では、平成23年度から除染をスタートし、子どもたちの生活環境を守るため、教育施設や公園などの除染を優先して進めてきました。また、除染方法や効果を検証するため、平成24年6月から8月にかけて、比較的放射線量の高い久之浜・大久地区において、7軒の住宅の除染を試験的に実施しました。
いわき市行政経営部原子力災害対策課の髙木克泰さんは、「試験的に実施した、このモデル除染から、表土の入れ替えが放射線量の低減に最も効果的であると確認できました。モデル除染で得られた検証結果を生かして、今年度は、住宅や住宅周辺の森林などの除染について、比較的放射線量が高く、福島第一原発から30km圏内を含む、川前、久之浜・大久、小川、四倉地区の一部の除染を順次進めています」と話します。
また、いわき市では、専門家による「放射線・健康セミナー」を開催するなど、市民の方々に放射線や除染に関して、理解を深めていただくための機会づくりを、積極的に行ってきました。あわせて、風評被害対策にも力を注ぎ、平成23年10月から「いわき見える化プロジェクト」を始動させ、平成24年10月には、プロジェクト推進のための「見せます!いわき情報局 見せる課」を立ち上げました。このプロジェクトでは、いわき市の農・水産物などの放射性物質の測定結果をウェブサイト※で公表しています。また、市内外の方々に、生産現場の様子や復興を目指して日々励んでいる生産者の姿、市の魅力などを実際に見ていただく「見せる課バスツアー」などを実施しています。
いわき市では、市民が元気に力強く市の再生に向けて、取り組んでいる姿を積極的に、情報発信しています。