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奥州三古関のひとつ、白河の関跡に隣接する白河関の森公園で、4月13日、14日の2日間「かたくり祭り」が開催されました。この祭りは、毎年かたくりの花が咲く時期に合わせて開催され、今年は白河市の復興をテーマにしたステージや展示も実施されました。
旗宿地区では、地元の方々が「子どもや孫のために率先して復興に向けて動こう」と団結し、旧白河市地域の仮置場が、同地区に設置されることが決定しました。これを受けて、白河市は、春の一大イベントである「かたくり祭り」の開催前に、会場となる同公園の緑地広場やレストランなどの除染を先行的に実施しました。祭りでは、地元の方々への感謝の気持ちと、更なる除染推進に向けた白河市の決意を広く市民の方々に伝えたいと、復興をテーマにしたイベントもプログラムに組み入れられました。
祭りの式典には、市長代理として鈴木進一郎副市長が参列し、「旗宿地区の皆様のご協力により、市内で3箇所目の仮置場の設置が決定した。一日も早く震災前の生活に戻れるように、より一層除染を推進していく」と宣言されました。この後、地元の小学生が関の森公園の除染活動に対して感謝の気持ちを述べ、続いて桜の木の復興記念植樹が行われました。
また、市と旗宿地区の協力により特産物の販売やフリーマーケット等、多彩なイベントが催され、除染情報プラザも白河市の除染状況などを紹介する移動展示ブースを出展しました。永野忠次旗宿自治会長は、「祭りの前に関の森公園の除染をしていただいたので、今年は親子連れでいらした方が増えた。今後も市と連携して、地区全体の除染に取組んでいく」と話しました。
白河市の旧白河市地域では、仮置場の運用開始が見込まれる今年10月以降に、本格的に除染を進める予定です。