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環境省は福島再生のために、県・市町村とともに除染活動に取り組んでいます。今回は除染情報プラザが郡山市の小学校で行われた放射線授業に協力した様子をお伝えします。

除染情報プラザが放射線の授業に協力。子どもたちが体験から学ぶ『測る』意味。

5月19日、郡山市立桑野小学校で6年生87名を対象にした放射線の授業が行われました。児童たちが学校の校庭や周辺の空間線量率を自分で測定して、安全を確認し、安心して学校生活を送ることが目的です。

授業を担当したのは坂内智之先生。坂内先生は震災直後から、子どもたちに正しく放射線を理解してもらうため、積極的に取り組んできました。桑野小学校でも初の試みとして、児童が自ら測定器を使う授業を取り入れました。

まずは、除染や放射線などに関する基礎的な知識を児童たちと一緒に確認し、今回の授業の目的を共有します。その後、児童たちは4〜5名ごとの班に分かれて、除染情報プラザのスタッフと一緒に線量計を使って、校庭や通学路の空間線量率を測定しました。児童の歩幅でおおよそ50歩、30メートルごとに地上50センチの高さの空間線量率を測り、地図上に記録していきます。

測定した結果を基に、数値に応じて色付けした放射線量マップを作り、他の班のマップと見比べながら確認し合いました。坂内先生は「どういう場所の線量が高かった?線量の違いが出るのはどうしてだろう?」と問いかけました。単に測るだけではなく、その結果を基に自分で考えることが坂内先生の授業の特徴です。児童たちからは「木のあるところが高かった」「道路の放射性物質が雨で流れて、側溝に溜まっているのかも」といった意見が次々と出ました。

坂内先生は、「『福島の子どもたちはかわいそう』と誤解して言う人がいるが、放射線について正しい知識を持ち、『受けている放射線量はこれくらいだから大丈夫』と、きちんと説明できる力が必要」と児童たちに伝えました。この日の授業には、将来に向けて力強く生きてほしいと願う先生の思いが込められていました。

除染情報プラザは、今後も各自治体と連携しながら、放射線教育への協力に取り組んでいきます。


児童たちにとって身の回りの放射線量を自分で測定するのは初めての経験。時間係、記録係と分担し、班ごとに協力し合って取り組んだ。


坂内先生が、除染や身の回りの放射線の基礎知識、放射線を自ら測ることの意味をイラストや写真を使って説明。


地図上で色分けすることで、空間線量のばらつきを見える化。測定する作業、測定後の確認作業を通じて、考える力を養ってもらいたいという意図がある。

コラム:子どもたちに向けた除染情報プラザの取組

除染や放射線に関する最新の情報をお伝えする除染情報プラザでは、県内の小・中学校等に専門家を派遣し、放射線に関する出前講座を行ってきました。

今年度は、以前からの出前講座を発展させ、子どもたちが除染や放射線のことを正しく理解できるよう、わかりやすい資料などを活用して、学校のニーズに合わせた授業メニューを一緒に考えていきます。小学1年生から中学3年生まで、児童・生徒の習熟度に応じて、紙芝居や実験など、さまざまなメニューで放射線の授業に協力していきます。


低学年の児童向けには紙芝居がオススメ。わかりやすい教材を使って、工夫した授業で、幼い子どもたちにも除染や放射線の意味が伝わります。

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