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環境省は福島の再生のために、県・市町村と共に除染活動を続けてまいります。今回は、子どもたちへの除染や放射線の勉強会を積極的に推進し、村民一丸となって除染を進める大玉村のレポートです。

若い親御さんも積極的に参加。全村民が一丸となって除染に取り組んでいます。

大玉村では除染実施計画に基づいて、昨年9月より5年計画で除染を進めています。

除染を進めるにあたっては、地区ごとに住民説明会や勉強会をこれまでに9回行い、放射線防護学の専門家を招いた講演会も定期的に開催してきました。また、各小中学校では、子どもたちを対象に除染や放射線について学ぶ勉強会を行ってきました。

大玉村住民生活課の武田孝一さんは「除染を進めていくために、どんなことをしていけばいいのか、どんな努力が必要なのかと、大人だけでなく子どもたちも一緒になって学んでいくことが、非常に重要です。大人だけではなく、子どもたちを対象にした説明会や勉強会を、これからも続けていきます」と話します。

平成25年度までに、約2470世帯の住宅の除染を行う予定で、現在、3割にあたる約750世帯の除染を終えました。小中学校や公共施設の表土除去と、農地の除染については、JAや商工会など関係機関や村内事業者の協力のもと、進められています。

また、通学路などの除染は、17行政区ごとに派遣した村の支援職員と地区住民の方々で、除染の進め方を一緒に考えながら作業にあたっています。「通学路や公共施設などの除染には、若い親御さんも積極的に参加頂いています。ある地区では、除染が終わった後に子どもたちがお礼に来てくれた、と喜んでおられました」と武田さん。

大玉村は、全村民が一丸となって村の再生に取り組んでいます。


放射線防護学の専門家を招いて開催された、放射線を正しく理解するための講演会風景。この講演会には約45人の住民の方が参加した。


JAや商工会など関係機関や村内事業者と、村民の方々の協力のもと除染が進められている。


写真は、村の子育て支援の一環として活動している育児サークル「さくらカフェ」。大玉村は、子育て支援に力を入れており、除染実施計画でも、子どものいる生活圏の除染を最優先に進めている。


住民生活課長の武田孝一さん。「この村で大人も子どもも一緒に暮らしていくために、除染を効果的かつスピーディに進めていきたい」。

福島再生vol.28 大玉村 PDFリンク

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