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環境省は福島再生のために、県・市町村とともに除染活動に取り組んでいます。今回は東京で開催された「ふくしま避難者交流会」に除染情報プラザが参加した様子をお伝えします。

県外へ避難されている方々の相談に除染情報プラザの登録専門家が丁寧に対応。

東京国際フォーラムで1月12日、「ふくしま避難者交流会」が開かれました。福島県から首都圏などに避難されている方々の交流・情報提供を目的に、福島県が主催をし、2011年度から毎年行われているものです。4回目となる今回は、延べ155名が参加されました。

復興に向けた取組状況等や除染の進捗状況の説明後、内堀雅雄福島県知事が挨拶し、「今年3月に常磐自動車道が全線開通予定、4月には広野町に県立ふたば未来学園高校が開校など、明るいニュースもある」と避難者の方々に福島県内の様子を伝えました。更に、参加者のテーブルに自ら赴き、現在の暮らしぶりや復興への願いなどに耳を傾けました。

避難者交流会には、住宅支援や医療・健康に関する11団体の専門家が個別ブースを設け、避難している方の相談に応じていました。また今回は初の試みとして、子ども連れでも参加しやすいように「ままカフェ@東京」が開催され、親子で楽しめるワークショップや個別相談時に子どもたちの遊べるスペースが設けられました。

除染情報プラザでは日頃から、除染や放射線について分かりやすくお伝えするため、高い専門性や豊富な経験を持つ登録専門家を、市町村や町内会、学校などに派遣しています。今回は、登録専門家のうち、放射線の専門家として獨協医科大学の高橋克彦氏が出席しました。

高橋氏は「県外の避難者の方からは、避難当時は健康不安に関する質問が多かったが、最近では避難先から福島に帰って暮らしても大丈夫か、という先を見据えた相談が増えてきた」と言います。浪江町から茨城県に避難している男性は、「プラザには専門的な知識や情報が集積されており心強い。除染や放射線の話は難しいので、一般の人にわかりやく伝えてほしい」と話し、茨城県内の避難者向けの講演会について高橋氏に相談していました。

福島県生活環境部避難者支援課の菊池輝夫さんは、「県外に避難している方が近況などを語り合い、多様なご相談をいただく貴重な機会。プラザの専門家は、県職員では答えにくい分野の知見もありとても助かっている」と語りました。

東京国際フォーラムの別会場では、福島県の魅力を発信する「ふくしま大交流フェア」も同時開催され、県内の約100団体が特産品の販売や観光PR、取組内容の紹介を行いました。

除染情報プラザもブースを出展し、除染や放射線に関するパネル展示や映像上映や放射線に関する参考資料の配布などを行いました。ました。都内在住の男性は、「喜多方市出身なので復興の様子はとても気になる。被災しなかった方々も正しい情報を知ることが大切」と語りました。

除染情報プラザは、今後も関係省庁や自治体と連携しながら、県内外に、除染や放射線に関する最新の情報をお伝えしていきます。


プラザのブースに立ち寄る子どもたちに、除染や放射線に関するまんが「なすびのギモン」を手渡すなすびさん。


県外で避難生活を送る方々のご苦労話に、膝を突き合わせて耳を傾ける内堀知事。


除染情報プラザの登録専門家の高橋氏(右)。相談者は、避難先での専門家の講演会を検討中とのこと。

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