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環境省は福島の再生のために、県・市町村とともに除染活動に取組んでいます。今回は、川内村の「2013かわうち復興祭」から、環境省と同村が主催した座談会と復興サポーター活動をレポートします。

かわうち復興祭開催。村民と村外からの支援者の温かい絆が未来の川内村をつくる。

10月20日に川内村観光の中心であるいわなの郷 体験交流館で、「かわうち復興祭2013」が開催されました。住民や応援者の方々、連携自治体との交流を深め、今年の農産物の収穫を祝おうと、約1200人の来場者が訪れました。

この復興祭で環境省は、いち早く帰村宣言した川内村の遠藤雄幸村長のもと、順調に除染が進み、復興に向かう村のビジョンを共有するため、「川内村のこれからを考える座談会」を村と共に開催しました。震災後に村外から移住し、農業や医療分野で支援活動を行う若い世代、村長はじめ村民代表、そして石原伸晃環境大臣らが参加し、これからの復興活動について意見を交わしました。

大阪から移住して農業を行う福塚裕美子さんら村外から移住して活動している参加者は、村の自然と村民の温かい人柄をかけがえのない宝とコメント。遠藤村長はじめ村民代表は、交流事業などで元気に暮らす村民の姿を発信すると同時に、村民の誇りと生き甲斐を新たに築くことが大切、と強調しました。石原環境大臣は、川内村を全面的に支援し、除染を積極的に進めることを表明。ファシリテーターでNPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット理事長の崎田裕子さんは、内と外の視点を持って新しい姿を模索する村の姿勢を評価し、締めくくりました。

復興祭会場では、新米や養殖イワナの塩焼きなど、生産者のブースとともに、村を支援している長崎県長崎市や北海道士別市なども出店し、地元の産物を通して村民と交流していました。環境省からは25名の復興サポーターがボランティアで参加し、ブース販売や試食、交流活動のサポートを行いました。

川内村では、現在約半数の住民が帰村しています。「一歩踏み出さなければ、復興はあり得ない」と挨拶した遠藤村長の言葉と村民の明るい笑顔に、多くの来場者が勇気づけられる一日になりました。


環境省復興サポーターが川内村産野菜をはじめ特産品のブース販売をサポートした。


同村と交流事業を継続する北海道・士別市議会議員の井上さんも、除染情報プラザ移動展示でメッセージを綴った。


関根香織さん(左)。村の小学校に通いたい、というお子さんとともに、この4月に帰村した。


座談会出席者。前列左から、秋元洋子婦人会長、崎田裕子さん、石原伸晃環境大臣、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター・西川珠美さん、Fuku farming・福塚裕美子さん。後列左から、福島民友新聞社論説委員長・加藤卓哉さん、遠藤雄幸村長、高野恒大行政区長会長、長崎大学原爆後障害医療研究所・折田真紀子さん、井出茂商工会長。

福島再生vol.54 川内村 PDFリンク

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