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環境再生レポート

Vol.25

2020年3月27日

 自然に親しむキャンプ場で
個人線量計とガンマカメラを使って不安を低減
- 聖ヶ岩ふるさとの森 -

「聖ヶ岩ふるさとの森」は、白河市の権太倉山(ごんたくらやま)の麓にあり、敷地内を清流の隈戸川(くまとがわ)が流れ、森林浴やキャンプなど自然を満喫できる場所です。敷地内にあるビジターセンターでは周辺の自然などの情報提供をはじめ、キャンプに必要な物の貸し出しや販売をしており、ボルダリング体験もできます。

写真: ふるさとの森案内板、ビジターセンター、館内展示、薪ストーブ、ボルダリングウオール

自然に親しむキャンプは人気がありますが、福島県内では震災後、放射線の影響不安から、利用がまだ震災前のようには戻っていないところがあります。そこで、当地において放射線に対する懸念や不安を少しでも減らそうと、個人線量計を使いどれくらい放射線を受けるかを測定し、同時にガンマカメラを使ってキャンプ場と周辺の12カ所を撮影しました。ガンマカメラは、その場所の相対的な放射線量の高低を色分けし、着色することで可視化します。

測定の結果、被ばく線量は1時間あたり0.091マイクロシーベルト(μSv)でした。1回のキャンプで土曜日の12時から翌日曜日の12時まで滞在し、春夏秋に3回キャンプしたとすると、約0.007ミリシーベルト(mSv)です。1年間に日本人は大地からの自然放射線で約0.33mSv被ばくしており、このおよそ50分の1です(自然放射線は大地からだけでなく、宇宙や食べ物由来もあり、年間約2.1mSvですから、このおよそ300分の1となります)。また、ガンマカメラで撮影した結果、放射線が高いところは見つかりませんでした。

写真: キャンプ場入り口、ガンマカメラでの撮影写真、放射線量を可視化

聖ヶ岩ふるさとの森は冬期間休業(12月20日より3月末)となっていますが、4月1日に営業を再開します。利用の方法や自然情報など詳しくは、聖ヶ岩ふるさとの森ホームページで確認することができます。(http://hijiriga-iwa.fukushima.jp/

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