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環境再生レポート

Vol.23

2020年1月21日

避難指示解除後の街で、
地域の再生について知る、考える
-南相馬小高地区-

環境再生プラザでは「ふくしま“みち”さがし 情熱がっこう 南相馬Town Planning編」バスツアーを2019年12月7日に実施しました。震災後の地域を訪れ、現地の方々からのお話を伺い再生について学ぶ「みちさがし」は、今年度は浪江、川俣・飯舘に続く3回目となります。当日は県内外から23名が参加されました。

避難指示が解除された同地区は当初の平成29年3月にはおよそ1500人でしたが、令和元年の9月にはおよそ3600人と徐々に人口が増えています。当日は街を歩きながら話を聞いて考える企画としました。午前は、廣畑祐子さんの案内で小高交流センターから小高神社まで歩き、岩橋光喜さんより小高神社の歴史などの説明を受けました。

昼食会場の双葉屋旅館では、旅館を再開して営業を続けている小林知子さん、唐辛子を栽培し六次化商品として販売している廣畑さん、お蚕プロジェクトを運営する久米静香さんの3名から、震災からこれまでの経験、そしてこれからの思いなどをお聞きしました。


小高神社を案内する岩橋さん
(中央 紫の上着の方)


左から廣畑さん、小林さん、久米さん
双葉屋旅館で

午後には、一般社団法人オムスビの森山貴士さんより、ご自身が営んでいるOdaka Micro Stand Barで入れたてのコーヒーを飲みながら、地元高校生などの人材育成も兼ねてみんなが挑戦できるまち作りの話などをお聞きしました。その後、「地域の100の課題から100のビジネスを創造する」を掲げて、仕事作り、地域作りに取り組んでいる株式会社小高ワーカーズベースの和田智行さんを訪ねました。和田さんは、共同作業スペース、HARIOランプワークファクトリーなどが入っている小高パイオニアヴィレッジを運営し、この地域で何かしたいという人たちが集まり交流ができる場作りをされています。


スタッフのOJTをかねて共に考えながら商品開発
Odaka Micro Stand Barで


交流することでお互いが補える関係を手助け
小高パイオニアヴィレッジで

プログラムの最後には、3つのグループに分かれて、気づいたこと、知ったこと、考えたことなど参加者同士の思いを交流しながら、わいわいとワークショップをしました。


ワークショップの様子


ワークショップでの発表様子

参加された方々からは、「避難指示解除地域を歩くことが初めて、街の変化など車からではなかなかわからない状況に気づかされた」「地域をなんとかしたいと生活者の視点で頑張っている人々がいることを改めて認識した」「多くの課題があるなかで、事業をするときに共に考える協力者の存在や、人材育成がとても重要であることがわかった」などの感想がありました。

参加者がまとめた取材記事は、インターネットメディアのいわき経済新聞に掲載される予定です。

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