令和5年3月31日掲載
福島県郡山市について
福島県の中央に位置し、東北地方で仙台、いわきに次いで第3位の人口規模を誇る、東北の拠点都市です。首都圏から東北新幹線で約80分というアクセスの良さに加え、鉄道や東北・磐越両自動車道が縦横に交差するなど、交通の利便性が良いことから「陸の港」とも称され、「人」「モノ」「情報」が集まる中核市、そして経済県都として成長を続けています。
郡山市の除染事業
郡山市では、平成23年12月28日に汚染状況重点調査地域の指定を受け、「郡山市ふるさと再生除染実施計画」に基づき除染を実施しました。
原子力発電所の事故後、最初に取りかかったのが、小中学校の校庭、保育所や幼稚園の園庭の表土除去です。当時は、放射性物質で汚染された土壌の扱いを定める法律の整備前であり、除染のやり方を示すガイドラインも示されていない中、安全で安心できる生活環境を一日でも早く取り戻すため、他の自治体に先駆けて実施しました。その後、約7年間かけて、保育所・幼稚園、小中学校、公園、農地、道路、一般住宅等の除染を実施しました。
また、除染以外にも、放射性物質に関する専門的な知識を持った専門家による講演の開催や、市民へのサーベイメータの貸出しといった、市民の放射線に対する不安を取り除く取り組みも実施してきました。
平成30年1月までに面的除染が完了し、除染で発生した除去土壌等の環境省による中間貯蔵施設への輸送も、令和4年3月までに概ね完了しました。郡山市内から中間貯蔵施設へ搬入した除去土壌は、915,102立方メートルにのぼりました。
これらの除染事業と、放射性物質の自然減衰により、市内全域の平均空間放射線量は、平成23年8月の毎時0.64μSvから、令和4年7月には毎時0.09μSvまで低減しました。
郡山市の自然・観光
猪苗代湖の雄大な自然景観、多くの観光客が訪れる磐梯熱海温泉郷、張子の里高柴デコ屋敷、郡山布引風の高原など観光資源が豊富です。また、平成28年4月には、近代郡山発展の礎となった安積開拓にまつわるストーリー「未来を拓いた『一本の水路』-大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代-」が県内初の日本遺産に認定されました。文化面では、音楽活動が特に盛んで、多くの演奏会が市内で開催されているほか、毎年、市内小・中学校、高校の音楽関係部活動が全国大会で輝かしい成果を収めるなど、音楽都市こおりやまを全国に発信しています。
郡山市の伝統行事
如宝寺境内で行われる「七日堂まいり」、奈良時代の伝説を今に伝える「郡山うねめまつり」、山車みこしが街中を練り歩き活気あふれる「安積国造神社の秋まつり」、市指定文化財である中田町「柳橋歌舞伎」、三穂田町「豊岡の唐傘行灯花火」など多数の行事があります。
郡山市の食・農
あさか舞
全国有数の米どころ福島県郡山市でとれた「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」から厳選された一等米です。猪苗代湖の豊かな水、粘土質の肥沃な土壌、日中暑く夜間は涼しい気候によって、ほのかな甘みが口に広がり、冷めても風味豊かなお米となりました。
鯉(こい)
郡山市は、食用鯉の市町村別生産量が日本一です。地元飲食店では和洋中様々な鯉料理を提供しています。
伝統野菜「阿久津曲がりねぎ」
郡山市阿久津地区で昔から栽培されてきた曲がりねぎです。代々受け継がれた在来種の種と、夏場にねぎを一度掘り起こし、斜めに植え替える「やとい」作業でねぎを曲げることにより、特有のやわらかさ、甘さ、風味が増した美味しいねぎとなります。令和4年2月には、今までの活動が認められ、農林水産物や食品の地域ブランドを知的財産として国が保護する「地理的表示(GI)保護制度」に登録されました。
郡山市イメージキャラクター
「がくとくん」