平成28年11月25日掲載
福島県会津美里町について
会津美里町は、会津高田町、会津本郷町、新鶴村の旧3町村が合併して平成17年10月1日に誕生しました。
本町は、北部に広がる平野部と南部を覆う山間地からなり、肥沃な土壌の平野部は主として水田として利用されています。
気候は、内陸型特有の複雑な気候を示し、冬期は日本海式の気候のため好天が少なく、積雪量も多く、積雪期間は60日にわたります。夏期は蒸し暑く、春秋には日中と夜間の気温差が大きい盆地特有の気象条件にあります。
『みんなが「元気」で「安心」して暮らせるまち』を目指して
本町は町全体が汚染状況重点調査地域に指定されたものの、全体的に線量が低く、さらに南北に広がる地勢から、北部の一部地域のみが平均空間線量率が毎時0.23µシーベルト以上となっていたため、平成24年6月に除染実施計画において、町北部の新鶴地域を実施区域としました。
その後の詳細測定の結果、新鶴地域内でも一部地域の平均空間線量率が毎時0.23µシーベルトに満たなかったため、平成25年1月の除染実施計画改訂において実施地域の見直しを行いました。
実施地域における除染作業に関しては、住宅地や公共施設など、町民の方々が多く集まる箇所から優先的に実施することにしました。
それに加え、上記の優先項目だけではなく、地域の状況や安全・安心の緊急性も考慮し作業を実施しました。
除染作業は平成24年11月に住宅・宅地から除染作業が開始され、平成25年度中には完了しました。
各地域内に一時保管していた除染土壌等については、平成26年度の仮置場完成と共に搬入しました。
教育施設等に一時保管(埋立等)されていた除染土壌等についても仮置場への搬入を行い、平成28年には除染土壌等の全量が仮置場に搬入されました。
除染作業に対する地域住民の方々の関心は高く、作業の意義等についてよく理解していただいたため、円滑な除染作業を行うことができました。
しかし、当初予定していた仮置場候補地(町有地)への設置が不可能になったことによる代替地の選定が難航し、大変苦労しました。
観光に係る取組みでは、平成28年2月に「会津美里町観光振興計画」を策定し、町内に有する観光資源を最大限に活用しながら、町内外に情報発信を行い、観光客誘致に取り組んでいます。
食・文化について
毎年5月には、日本最大級の山城であった「向羽黒山城跡」で野点茶会が行われます。会場の二曲輪・お茶屋場曲輪から会津盆地を見渡し、戦国武将の気分でお茶を楽しむ雰囲気満点のイベントです。
直径約30cmの抹茶碗でお茶を楽しむ「大茶盛」も本茶会の見どころです。
また本町は、毎年5月~6月にかけては「あやめ祭り」、7月には福島県の民俗文化財にも指定された「御田植祭」、8月には400年の歴史を誇る会津本郷「せと市」、10月には新鶴地域で作られたぶどうで醸造したワインが楽しめる「ワイン祭り」、そして1月には「会津高田大俵引き」が開催されるなど、1年を通してイベントが開催されます。
平成28年に日本遺産に認定された「会津三十三観音巡り」の三十三観音のうち、10箇所の観音堂が本町に建立されています。特に第21番礼所である左下り観音は山の中腹にある岩を切り開き構築した見事な三層閣で、造りが京都の清水寺に似ています。
その他にも、野口英世の母シカの逸話で有名な中田観音(第30番札所)や、会津に唯一現存する三重塔がある法用寺(第29番札所)など見所が多々あります。
また、会津総鎮守である伊佐須美神社や福島県に3つある国宝の1つ「一字蓮台法華経」のある龍興寺など、格式ある神社仏閣が多くあります。
食べ物では、日本一の大きさといわれる会津高田梅が有名です。地元の会津美里町では大きさを活かし、カットした甘漬けにします。
会津美里町のおばちゃんたち手作りの梅は、そのカリカリした食感から通称「高田梅のカリカリ漬け」と言います。
その他の果物は、山間地では会津身不知柿(みしらず柿)やりんご、ぶどうなどが作られております。特に新鶴地域で作られている白ぶどうは、ワインの原料として出荷され、広く愛飲されています。
また、冬になると町内各地で「きんつば(今川焼、大判焼)」を販売する店が開店し始め、厳しい冬を耐える町民の方々を暖めております。
その他、B級グルメとしてホルモンが町民の方々に愛されております。
会津美里町イメージキャラクター
「あいづじげん」