「除染特別地域」における除染の進め方
国は市町村などの関係者との協議・調整を行い、具体的で実効ある「特別地域内除染実施計画」を策定し実施します。
避難指示区域の見直しの動向や除染技術の開発状況などを踏まえ、市町村ごとに除染する対象区域、除染の優先順位を具体的に計画に示し、除染を進めていきます。
コミュニティ全体を除染し、放射線量を減らします
東京電力福島第一原子力発電所の事故により、大気中に放出された放射性物質が、雨などにより地上に降下し、地域の土や草木や建物に付着しています。除染により、それらの放射性物質を取り除きます。 除染を行う際には、建物、道路、農地等を含むコミュニティ全体をまとめて行う必要があります。状況に応じて、役場、道路などの拠点となる場所などから段階的に除染します。
コミュニティ全体の除染の例※
除染を実施する地域における詳細モニタリングについて
環境省では、放射性物質汚染対処特措法に基づき国が除染を実施する地域における詳細モニタリングを平成23年11月7日(月)から平成24年2月28日(火)にかけて実施し、測定結果を取りまとめ最終報告として公表します。
安全かつ効率的、効果的な除染の方法
放射線量を低減させるためには、取り除く(除去)、さえぎる(遮へい)、遠ざける、の3つの方法があります。これらを組み合わせて、コミュニティ全体を面的に除染していきます。
除染は、面的に空間線量を下げるために、建物、道路、農地などを含めてコミュニティ全体を対象とします。
具体的な除染方法としては、地域の空間線量、除染対象物の特性や状況等に応じて異なります。そのため、除染の実施に先立ち、空間線量の測定や建物等の状況の調査を行い、それぞれのケースについて最適な除染方法を選択します。
除染方法の例(宅地)
除染方法の例(その他)
除染を行う際には、皆さまの土地などに立ち入るため、同意を得ながら進めていきます
現地調査や除染を行うため、土地・建物の所有者等の皆さまに現地調査に関するご了解、除染方法についてのご確認、ご同意をいただくことが必要です。