埋立処分実証事業のイメージと主な確認項目
(1)埋立作業の流れ
埋立作業の確認事項
- 実証事業実施場所のバックグラウンドの空間線量率の把握
- 除去土壌の放射能濃度(保管容器の表面線量率から推計及びサンプル調査)
- 分別場所、埋め立て場所及び敷地境界の空間線量率、大気中放射能濃度
- 作業者の個人被ばく線量
- 浸透水の放射能濃度
- 気象条件(天候、降水量、風速等)
(2)埋立後の管理
埋立後の確認事項
- 埋立場所及び敷地境界の空間線量率、大気中放射能濃度
- 作業者の個人被ばく線量
- 浸透水の放射能濃度
- 気象条件(天候、降水量、風速等)
評価結果(年間追加被ばく線量)※最も保守的なケースにおける評価結果
<埋立中>
<埋立後>
(※農産物、畜産物、養殖淡水産物)
<主な計算の条件(最も保守的なケース)>
放射性セシウム濃度を2,500Bq/kg(福島県外における除去土壌の放射性セシウム濃度の95パーセンタイル値)、除去土壌の量を40万m3(福島県外で保管されている全量に相当する量)、覆土厚さを30cmとし、埋立作業中の作業者については年間1,000時間従事する、埋立後の公衆の立入については年間200時間立入るなどの条件で計算を実施。
出典:放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成30年度版)環境省
- 汚染土壌中に僅かに存在する水溶態放射性Csは、水の移動に伴い下部土壌に浸透しますが、速やかに下部土壌に吸着されます。
- 自然地盤中での100,000Bq/kgの放射性Cs含有土壌に対して移動予測解析を行った結果、年間移動距離は1.2mmとなりました(分配係数が1,000mL/gの時のピーク濃度)。
- 100,000Bq/kgの汚染土壌の埋設を想定して保守的な計算を実施した結果、10cm下方の間隙水中の放射性Cs濃度は、100年を通じて1Bq/Lを下回りました。
予測解析の設定
分配係数の違いによる放射性Csの移動