平成28年11月25日掲載
福島県会津坂下町について
会津坂下町は、福島県の西部にあり、中央には国道49号線、南には磐越自動車道が走り、近隣の市町村との距離はほぼ12kmと、どこへ行くにも便がよく昔から交通の要所として栄えています。
地形は東部平坦地と西部丘陵地に別れ、東部平坦地は、会津盆地の豊かな水資源に恵まれた肥沃な土地が形成され、会津盆地穀倉地帯の一部となっています。西部丘陵地の大半が森林であり、その地形を利用した果樹栽培も行われております。
気候は日本海側内陸性気候に属しており、盆地特有の寒暖の差が大きく、夏は真夏日が続き、冬は積雪が1mにも達することもあるなど、四季の移り変わりがはっきりと感じられる、自然環境の豊かな町です。
人口は平成28年4月現在約1万6千人と会津では比較的規模の大きい町で、町内には保育所が1所、幼稚園が2園、小学校が2校、中学校が1校、高校が2校と教育施設が充実しているほか、医療機関も充実しており、子どもからお年よりまで安心して生活ができる環境が整っております。
また、「米どころ会津」を代表するように稲作をはじめとする第一次産業(農業)も盛んですが、近年はスーパーや商店などの第三次産業(サービス業)も多い町となっています。
『みんなが「元気」で「安心」して暮らせるまち』を目指して
会津坂下町は、汚染状況重点調査地域に指定されたことを受け、平成24年10月に「会津坂下町除染実施計画」を策定、その実施計画に基づき、平均空間線量率が毎時0.23µシーベルト以上の区域を除染実施区域に定め、まずは子どもたちが利用する教育施設の除染を行いました。
次に公園や他の公共施設、また、住宅地など子どもが利用する施設や生活空間を優先的に除染作業を進めるため、平成24年10月から開始した除染作業は、平成28年3月で完了しました。除染後の測定では、実施した全ての箇所において十分な低減効果があることが確認できました。
除染の実施に際しては、震災が発生する前の安心・安全な生活に戻すべく、住民不安の解消のために全地区で住民説明会を実施し、放射線の基礎知識の周知を行いました。説明会だけでは不安の解消には至らないため、食品の放射能測定や空間線量のモニタリングの検査を行い、その結果の公表も行いました。
また、比較的放射線量が低かったにも関わらず、風評被害により農産物の販売に支障をきたしたため、食の安心安全を理解していただくため、米の全袋検査や風評被害を払拭のために首都圏での農産物・物産品の販売を行い、直接食の安心安全を訴えてきました。
その甲斐もあり、次第に住民からの不安の声や風評被害も無くなりつつあると感じます。ただ除染作業が完了しましたが、汚染状況重点調査地域の指定は解除されないことから、引き続き住民の不安を取り除く取り組みとリスクマネジメントを行っていきます。
『食文化を通して安心・安全をPR』
会津坂下町は、越後街道の宿場町として栄えた町で、昔から人々の生活と馬は密接なつながりがあり、また、馬のせり場があったことから、馬肉を食べる風習ができたと考えられます。「ばんげの馬刺し」は、赤みの肉が中心で、それを各店特製のニンニクと辛子味噌で調合した薬味を醤油にといたタレで食べます。
馬肉は栄養価が高く、高蛋白、低脂質であり色々な料理で食べられています。また、カットしたときに空気に触れると綺麗な桜色になることから「桜肉」ともいわれ、親しまれています。
その他にも、米どころ会津の中でも「極上米」がとれる会津坂下町は、上質で豊富な水で美味しい地酒ができます。
町内には江戸・明治からの老舗酒造が3蔵あり、伝統と研究によりそれぞれ個性豊かで、芳醇な味わいの地酒が楽しめます。また、長い歴史をもつ地場産業の一つでもある、味噌・醤油の醸造も盛んで、醸造蔵の3蔵では、各店こだわりの「味噌・醤油・漬物」も楽しむことができます。酒・醤油ともに各種品評会で受賞する名品揃いです!
近年は、つなぎ無し、採れたて自粉100%の手打ち蕎麦や澄みきった黄金スープの「冷やしラーメン」、会津伝統野菜の「立川ごぼう」も有名になり、自分好みの地酒と、馬刺しや伝統料理を肴に、最後に〆の冷やしラーメンと舌鼓を打ってみませんか?
会津坂下町は歴史の町でもあり、「木造千手観音立像(立木観音)」が本尊の恵隆寺や、「木造薬師如来坐像(上宇内薬師)」などの国指定重要文化財には遠方より参拝に訪れるなど、寺社仏閣も沢山あります。また、年間を通して「ばんげ初市奇祭大俵引き」をはじめとする、祭りも多く開催されており町は賑わいをみせます。
【会津坂下町の主な祭り】
・ばんげ初市奇祭大俵引き(1月14日)
・御田植祭(7月7日)
・夏まつり(8月第1日曜日)
・秋まつり(9月第3土・日曜日)
・新そば祭り(11月第2土・日曜日)
会津坂下町イメージキャラクター
「バンビィ」