「FUKUSHIMA DIARIES」について
福島県は、国・市町村が計画・実施してきた除染がほぼ完了という段階に達しています。しかし、こうした福島の環境の回復・再生の進展や成果、そして未来について、海外ではまだ多くの無理解や誤解が存在しています。環境省は、このような状況をふまえ、海外向けTV番組『Fukushima Diaries』の企画・取組に賛同し、番組の制作、海外での放送の実現に協力しました。
「FUKUSHIMA DIARIES」は、東南アジア全域における日本関心層に向け、福島の環境回復を広く紹介するドキュメンタリースタイルの30分番組として、視聴者数世界NO.1のドキュメンタリーチャンネル、ディスカバリーチャンネルが環境省の協力を得て企画し、取材・制作したものです。
この番組は、海外の3人の著名ブロガーが、福島にやって来て、それぞれの興味や関心のあることを中心に、浜通や中通りなどを訪れます。こうした彼らの姿をカメラで追い、番組を構成しています。
この番組について
3人の若者が、福島を訪れ、彼らの興味のおもむくままに県内のあちこちに出向き、様々な地元で暮らす人や、未来に向けた学校作り、先進技術の開発や福島第一原子力発電所、中間貯蔵施設などの「今」を目撃し、人々から話を聞き、体験を深めます。
3人とは、環境系の科学者のマイケル・シェレンバーガー、ユーチューバーのアンジェラ・アン、フォトグラファーでインスタグラマーの、ジョー・アラム。彼らは多くの人々に影響力をもつオンライン・インフルエンサーで、その使命は福島の「今」の様子を真正面からとらえ、紹介することにあります。
ディスカバリーチャンネルは、この番組制作に彼らを起用するにあたり、3人の専門性や興味をふまえながら取材テーマを設定し、それぞれの視点で福島を見てもらうことにしました。
環境NGOを創設・運営し、環境問題に深く関わっているマイケルのテーマは、「福島の除染」。ユーチューブのチャンネルを立ち上げ、海外ではあまり知られていない日本の紹介に取組んでいるアンジェラは、「福島の美しさ」。そして、写真やデザインについての造詣が深く、旅好きでもあるというジョーは、「福島の未来」・・・。
3人は福島を巡り、生の体験を得、時に応じて合流し、話を交わします。
そんな彼らの旅を、福島の自然や季節の美しさや文化、風土などを紹介する映像を織り交ぜて、番組が構成されています。
また、この番組にはナレーターはいません。彼らへのインタビューや、彼ら同士の会話のみで、番組は流れていきます。
この「FUKUSHIMA DIARIES」では、彼らが足を運び、見て、体験した福島の「今」を通じて、環境回復によって活力を取り戻しつつある福島を紹介します。
放送日:
日本国内【初回放送】11月29日(水)、【再放送】12月2日(土)/12月4日(月)
海外【初回放送】11月29日(水)、【再放送】11月30日(木)/12月2日(土)
放送国(地域):
東南アジア、東アジアを中心に、以下の15の国・地域。
インドネシア、フィリピン、ベトナム、カンボジア、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、タイ、ミャンマー、日本、モンゴル、台湾、香港、マカオ、パプアニューギニア
放送世帯数:
27,198,000
この番組の二次利用には著作権者の判断が必要です(お問い合わせ等は環境省へ)。
担当:環境省 環境再生事業担当参事官付 福島再生・未来志向プロジェクト推進室
※尚、個人の方は受け付けておりません。
ブロガー紹介
マイケル・シェレンバーガー
マイケル・シェレンバーガーは、米国の環境NGO「ブレークスルー・インスティテュート」の共同創設者の一人であり、上級研究員。2003年から2015年まで会長職をつとめました。
ブレークスルー・インスティテュートは、環境および人間開発の課題に対する技術的解決策を特定し、促進する世界的な研究センター。2003年の創設以来、21世紀の地球規模の課題に対処するためのエネルギーと環境のあり方について、政策提言や出版などを行い、米国政権にも影響力を与えるなど、目覚ましい活動を展開してきています。
マイケルは、2007年には、もう一人の創設者であるテッド・ノードハウスとの共著『Break Through: From the Death of Environmentalism to the Politics of Possibility』が大きな反響を呼び、”hero of the environment.”と評され、あるいは”エネルギー、技術、環境に関するglobal thinker”など、高い評価を得ています。
アンジェラ・アン
ニュージーランド育ちで、いまは東京に住んでいる、人気ユーチューバーのアンジェラ・アン。
彼女は、ニュージーランドでの高校時代、交換留学で日本を訪れ、すっかり日本が好きになりました。オークランド大学では、心理学に加え、日本語も専攻し、慶応大学に1年間留学。大学卒業後、再来日し、日本企業に就職。2年間、日本の会社員としての経験を積みました。
常に、何かを創造することへの情熱を絶やさなかったアンジェラ。彼女は、それを日本への興味と融合させることを思い立ち、2016年初頭、海外ではあまり知られていない日本の地域や、地方の物珍しい風物などを紹介するユーチューブ・チャンネル「Internationally ME」を立ち上げました。
彼女のチャンネルは10万人を超えるチャンネル登録者を持っており、日本の地方自治体などの依頼によるさまざまなYouTube動画の制作を手がけています。
ジョー・アラム
イギリス在住のジョー・アラムは、デザイナー、フォトグラファー、ユーチューバー、ブロガー、インスタグラマーという、多彩な活動を行っているフリーランスのクリエイター。写真、デザイン、映画、旅行などに関する多彩なコンテンツを制作しています。
ジョーは、これまで、ディズニー、アップル、バーバリーなどのブランド、また他のグローバルブランドや、ロンドンやメルボルンの代理店などで、デザインや写真撮影で長年の実績を誇っています。
ジョーは、自らのサイトに「私の人生の目標」を掲げています。そこで、彼は「どんなことでもできると信じる力と意欲が、文字通りあなたの人生を変えることができる」と訴え、こう語っています。「世界を旅する多くの機会を開拓し、この経験をあなたと共有したいんだ」。
(ジョー・アラムさんが撮影したメイキング動画はこちら)
訪問先紹介
1.福島県
福島県は、東京の北方、およそ200キロメートル圏内に位置する、日本で3番目に広い面積を持つ県です。
東京駅から県北部にある県都・福島市までは、東北新幹線でおよそ90分という距離です。
県のほぼ中央部には、磐梯朝日国立公園に属する、日本の4番目の大きさの猪苗代湖を擁し、山、緑、そして湖、川など、自然豊かな地域です。
福島県は、地理や歴史などを背景に、大きく縦に3つの地域に分かれています。
東は、太平洋に面した、気候温暖な浜通り地方。福島第一原子力発電所は、この地域の海沿いにあります。
真ん中の地域は、東北新幹線、東北自動車道路が南北に縦貫している中通り地方。この北部に、福島市があります。
いちばん西は、山岳地帯で、冬にはたくさんの雪が降り、県内でも歴史と伝統を誇る会津地方です。
2.天神岬(双葉郡楢葉町:福島第一原子力発電所からおよそ17km)
楢葉町(ならはまち)にある、天神岬(てんじんみさき)。
3人は貸自転車に乗り、まず、いっしょにここを訪れました。
この天神岬にある公園は標高40メートルほどの高台にあり、眼下に太平洋を一望でき、また海からの日の出を見ることのできる、福島県内屈指のサンライズ・スポットとして知られています。
震災から5年目となる2016年3月11日には、天神岬の公園で追悼式が行われ、津波の犠牲になった13人の町民の冥福を祈り、復興記念碑の除幕も行われました。
天神岬に立ち、太平洋を見下ろしながら、6年前に、この海岸を襲った地震、津波、そして原発事故に思いをはせる3人。
「福島はあまり安全じゃない場所ってイメージがやはり少しは先行している。ただ、変わることなく、ここには多くの人たちが普通に生活している」と語るアンジェラ。
「いざ、私たちの福島、冒険の旅へ」
彼らは、ここで別れ、それぞれの訪問地に向かいます。
3.大内宿(南会津郡下郷町:福島第一原子力発電所からおよそ105km)
アンジェラが向かったのは、江戸時代の宿場町の町並みを遺す大内宿(おおくちじゅく)です。
ここは、福島県の3つの地域のうち、いちばん西の会津地方の、下郷町(しもごうまち)にあります。
江戸時代(1603~1868)、現在の会津若松市から日光街道に至る会津西街道(別称:下野街道)の宿場町として栄えた、歴史ある村です。
現在は土産物店や郷土料理店として利用されている30軒以上の茅葺きの屋根の民家が、かつての街道に沿って立ち並んでいます。
福島県を代表する観光地の1つとして、年間120万人の観光客が訪れ、賑わいを見せています。
大内宿で味わうことのできる名物の一つが、箸の代わりに野菜のネギを使って食べるネギ蕎麦です。
蕎麦は、穀物のソバの実を原料とする蕎麦粉を用いて加工した、日本の麺類。歴史は古く、寿司や天ぷらと並ぶ代表的な日本料理です。
この蕎麦をネギで食べるという物珍しい風習に、アンジェラは大喜び。お店の人に、蕎麦打ちも体験させてもらいました。
4.安達太良山(二本松市など:福島第一原子力発電所からおよそ70km)
日本列島には、100を超える活火山があります。ジョーが向かったのは、福島県内にもあるいくつかの活火山の一つ、福島県中通の中部にある安達太良山(あだたらやま)です。
安達太良山は、『万葉集』(7~8世紀にかけて編纂された、日本最古の和歌集)でも詠まれ、古くから多くの人に親しまれてきました。「日本百名山」の一つで、「花の百名山」にも選ばれています。
見所の一つは、噴火口である沼ノ平周辺の火山の景観です。周辺には、たくさんの温泉地があります。福島県には、全国5位を誇る、132もの温泉地があるのです。冬にはスキー場が運営され、山スキーの名所としても名が知られています。
ロープウェイを使って、およそ1700メートルの山頂まで登ったジョーは、福島・山形・新潟3県にまたがる、陸域では日本で2番目に大きな国立公園、磐梯朝日国立公園の緑豊かな美しい景観をカメラにおさめました。
5.だてな太鼓祭り(伊達市:福島第一原子力発電所からおよそ60km)
マイケルが訪れたのは、県北部の伊達市。毎年夏に催される「だてな太鼓祭り」の目玉イベントである「霊山太鼓まつり」を体験することが目的です。
霊山太鼓は、この地に伝えられ、およそ350年の歴史を持っています。
毎年開催される「霊山太鼓まつり」には、30組以上の太鼓、そして総勢700名にものぼる打ち手が一堂に会します。見所は、太鼓を叩くばちさばきです。大太鼓は、太く短いばちを使ってのばちさばき。マイケルは、地元の若者に教わりながら、軽やかでリズミカルな小太鼓のばちさばきに挑戦しました。
この祭りの会場で、マイケル、アンジェラ、ジョーの3人が、再び合流。 「福島について、事前に読んだことと違っているこれがぼくが見たかったものだったんだ」。ジョーは語ります。
6.福島第一原子力発電所(双葉郡双葉町・大熊町)
福島第一原子力発電所は、草木の伐採も含む除染や地表の舗装が進んだことなどで構内の線量低減対策が大きく前進し、装備の簡素化が実現しています。
事故直後は、構内全域で顔全体を覆う全面マスクなど特別な装備が必要した。しかし、現在では、原子炉建屋近くなどを除き、一般的な服で立ち入れる地域が構内の95%までに拡大されています。
3人も軽微な服装で、構内や施設を見学して回っています。
構内では、1日あたり、およそ6,000人の作業員が働いています。そのうちの5割以上が地元からの雇用によるものです。
2015年には大型休憩棟の運用が始まり、昨年はその施設の中に、ナショナルチェーンのコンビニエンスストアが開店するなど、こうした面での作業環境も整備されてきています。
進捗しつつある汚染水対策に加え、これから本格化する核燃料の除去など、長期にわたる廃炉事業が進められます。
【ミニ辞典】
「タイベック」などの放射線防護服は、放射線自体を遮るのではなく、放射線を帯びた粉じんの付着を防ぐ目的で着用します。
ちなみに、3人が被っているヘルメットなどは、工事現場に入る上での安全確保によるものです。
7.環境再生プラザ(福島市:福島第一原子力発電所からおよそ63km)
福島市にある「環境再生プラザ」。
ここは、環境省と福島県が共同で運営している施設で、パネルや模型展示、専門スタッフによる解説や相談、市町村や町内会、教育者などが自分で語り、授業ができるようにするためのプログラムでの専門家派遣、また様々な地域やイベントでの移動展示など、地域との交流やコミュニケーションを通じて、福島の環境回復の歩みや放射線、中間貯蔵施設などの環境再生に関する情報を発信している拠点です。
この施設は、2012年「除染情報プラザ」として開設され、それまで人々にとって耳馴染みのない「放射線」や、聞いたこともない「シーベルト」「ベクレル」などの言葉、あるいは「除染」などについての情報発信を行い、国と自治体が進める除染事業に関する福島の人々の理解の促進・啓発活動を展開してきました。
そして、2017年3月に県内の除染がほぼ完了したことを受け、これからの福島の環境再生に向け、「環境再生プラザ」と名を改めました。
3人は、環境再生プラザのアドバイザーから、模型を使いながら除染の説明を受けます。
除染は、放射性物質を ①取り除く(除去) ②さえぎる(遮へい) ③遠ざける・・・という、3つの目的のために行います。たとえば、「遮へい」ということでは、放射性物質を50センチメートルの土で覆うと、およそ99.8%の遮へい効果を得ることができるのです。
8.中間貯蔵施設(双葉郡双葉町・大熊町:福島第一原子力発電所周辺地域)
国・市町村が計画した除染がほぼ終了し、除染で取り除いた土壌などの集中管理、そして処分という段階に移行してきています。
この最終処分までの集中管理を行うのが、中間貯蔵施設です。
中間貯蔵施設の敷地は、福島第1原子力発電所を取り囲む形での約1,600haの広さを予定しており、受入・分別施設、除去土壌貯蔵施設など、各種施設の建設が進められています。
中間貯蔵施設の見学で、3人は、海外からの大学生たちのグループに加わりました。
彼らは、「福島アンバサダーズプログラム」で福島を訪れた大学生たちです。
「福島アンバサダーズプログラム」は、海外から学生を迎え、福島県内の被災地を見学するスタディ・ツアーで、東日本大震災の翌年の2012年6月から年2回のペースで行われているもので、今回で11回目を数えます。
仕掛け人の、ウィリアム・マクマイケルさん(国立大学法人福島大学 経済経営学類助教/国際交流センター国際プログラム担当)が、説明役をつとめてくれました。
※「福島アンバサダーズプログラム」のスタディ・ツアーの様子については、「Fukushima Today」#1をご覧ください。
9.再生利用実証事業現場(南相馬市:福島第一原子力発電所からおよそ15km)
3人は、中間貯蔵施設を見学した後、南相馬市に移動し、除染土壌を再生利用するための実証事業の現場に赴きました。
ここは、国と南相馬市が協力し、除染で出た土を再利用して、有効に活用するとともに、土壌などの最終処分量を減らそうという取組を行っている場所です。
10.楢葉遠隔技術センター(双葉郡楢葉町:福島第一原子力発電所からおよそ20km)
福島県では、東日本大震災を契機に、廃炉やロボット技術に関する研究開発、再生可能エネルギーや次世代エネルギー技術の導入、さらには未来を担う人材育成などに向け、国家プロジェクトが進められています。
これに伴い、浜通り地方に数々の施設が整備されており、3人が訪れたのが、このうちの一つ「楢葉遠隔技術開発センター」です。
楢葉遠隔技術開発センターは、第1原発の廃炉推進に必要な、ロボットなどの遠隔操作機器や放射性物質の分析・研究などに関する技術基盤を確立するための研究・開発拠点で、2015年の秋に開所されました。
この主要施設は、廃炉技術の実証試験や遠隔操作機器の開発実証試験を行うための試験棟。実際の、廃炉の作業環境がリアルに、実物大で再現され、水槽、モックアップ階段、モーションキャプチャーなどの試験設備も設置されています。
ここで、昨年の2016年12月には、学生が製作した廃炉ロボットの性能を競う「第1回廃炉創造ロボコン」が開催されました。地元の福島高等専門学校を含め全国の13の高等専門学校から計15チームが参加。今年の年末にも、第2回大会が開催される予定です。
東日本大震災が発生したときには、まだ中学生や小学生だった若者たちが、原発事故の発生をきっかけに、大きな挑戦に参加し始めています。
11.ふたば未来学園高校(<本校舎>双葉郡広野町:福島第一原子力発電所からおよそ24km)
今、住民の避難指示が続いている地域は、福島県の面積のおよそ3%まで縮小されています。この避難区域を抱える双葉郡は8つの町と村から構成されています。
震災前、双葉郡には、5校の県立高校がありました。震災後は、県内外各地に設けられたサテライト校で授業を続けてきましたが、いずれも元の校舎での授業再開のめどが立ちません。
こういう経緯を経て、2015年4月、双葉郡広野町にふたば未来学園高等学校が開校されたのです。
開校後3年目となる今年は、3学年で、男女合わせて400名以上の生徒が学んでいます。
アンジェラがここを訪れ、副学校長から話を聞き、生徒たちと話を交わしました。
このふたば未来学園高校の生徒の一人の呼びかけで、今年の夏、広野町でイベントが開催されました。双葉郡の農家が野菜を持ち寄って消費者と交流する「ファーマーズマーケット」です。
学校長は、「変革者たれ」と題された「建学の精神」のステートメントの中で、「この地から、このときから、「未来創造」を始めようではないか。」と語り、「君たち一人一人が『未来』である。」と、生徒たちに訴えかけています。
12.福島県農業総合センター(郡山市:福島第一原子力発電所からおよそ57km)
福島県農業総合センターは、福島県の農林水産物の安全性を確認するとともに、消費者に正確な情報の提供を行い、また出荷・摂取制限を受けた農林水産物のうち、安全性が確認できた品目の制限の解除などを進めている、福島県の農業振興の拠点です。
ジョーは、事業者によって持ち込まれた野菜の検査を見学しました。
福島県は、特に県内で収穫されたすべての米については、放射性物質のスクリーニング検査を実施しています。
震災の翌年の2012年からこの検査制度を導入。福島で収穫された米は、すべて検査され、すべて検査され、基準値をクリアしものだけが出荷されています。
一方、アンジェラは、福島市にある福島大学を訪れていた早野龍五・東京大学名誉教授のもとを訪ねました。
早野名誉教授の専門は、原子物理学。東日本大震災発生以来、福島県での放射線防護の取組に関わってきました。
中でも、震災直後から、専門的知見にもとづく、放射線についての情報を発信し続けたツイッターのフォロワーは、10万人以上にも達しています。
13.ワンダーファーム(いわき市:福島第一原子力発電所からおよそ34km)
最後に、3人が訪れ、地元の子どもたちとバーベキューを楽しんだのは「トマトのテーマパーク-『ワンダーファーム』」。
ここは、震災から5年目となる昨年2016年にオープンした、農業と観光を融合させたユニークな施設。
トマトの生産だけでなく、加工や販売も手掛ける6次化を推し進め、農業をベースとした観光・体験機能を活用し、いわき市の魅力度アップや観光振興をめざしています。
栽培しているトマトは11種類。最先端の技術を活用したハウス栽培のお蔭で一年を通して収穫でき、年間600トンという、国内有数の出荷量を誇っています。
「これからが、この場所の、新しい始まりの時だって感じるんだ」。エンディング近くで、マイケルが語っています。