令和5年3月31日掲載
福島県福島市について
福島市は福島県の北部に位置する、人口およそ28万人の市です。吾妻山と阿武隈高原に囲まれた福島盆地は果物の生産が盛んで、西部を走るフルーツライン沿いには観光果樹園や直売所が点在し、1年中みずみずしい果物を楽しむことができるフルーツ王国です。福島駅東口には、福島市出身で野球殿堂入りした作曲家・古関裕而のモニュメントがあり、来訪者をお迎えします。「奥の細道」で松尾芭蕉が訪れたとされる飯坂温泉・こけしの里として知られる土湯温泉・白濁の硫黄泉で秘湯感漂う高湯温泉の福島三名湯が自慢。
天空を走るかのような壮大な景観が広がる磐梯吾妻スカイラインをはじめ、花見山公園などの花の名所も点在します。
日帰りで東京と行き来できるアクセスの良さも魅力で、東北中央自動車道などの高速交通網が整備され、福島県の政治・経済・文化の中心、南東北の拠点として発展を続けています。
福島市の除染
原発事故で市内のほぼ全域に飛散した放射性物質により、空間線量は平常値を大きく上回りました。市民の安全と健康不安解消のため、生活空間の放射性物質を取り除く除染が必要になりました。
福島市では、「ふるさと除染実施計画」に基づき、いち早く小・中学校や公園など多くの人が集まる施設を優先して除染し、平成23年10月から実施してきた市内の面的除染作業を平成30年3月までに全て完了しました。住宅・生活圏森林・道路・農地などの生活空間を面的除染することで、空間線量率の低減が図られ、安心して生活できる環境の回復が進みました。除染を地区単位で計画的に進めるため仮置場等の設置が必要でしたが、関係する方々の協力を得ながら市内のすべての地区に設置することができました。令和4年4月には、仮置場に保管していた市内全ての除染除去土壌の中間貯蔵施設への輸送が完了し、現在は仮置場の原状回復と返地を進めています。
福島市の果物
福島市では、盆地特有の気候と風土を生かして、季節ごとに新鮮なくだものを楽しむことができます。市の西部には、「フルーツライン」「ピーチライン」などの愛称で親しまれているフルーツロードが広がっており、観光果樹園やくだものの直売店が軒を連ねています。
6月のサクランボに始まり、モモ、ブドウ、ナシ、リンゴの季節までくだもの狩りを楽しむことができます。シーズン中は、多くの親子連れや観光客で賑わい、人気の観光スポットになっています。そのほかにもたくさんの品種が生産されており、福島市内に約40か所ある観光果樹園では果物狩りが楽しめます。
福島市の食文化
文化庁は、地域に根付く食文化を「100年フード」と名づけ、有識者委員会による審査会で全国の郷土料理等201件を認定しました。 認定は3部門に分かれており、福島市はすべての部門で認定されました。
伝統の100年フード部門
~江戸時代から続く郷土の料理~
いかにんじん
するめとにんじんをしょうゆ味のたれに漬けこんだ、福島の冬の風物詩です。人参のパリパリとした食感と、噛むほどに広がるするめの旨味がたまらない逸品です。
近代の100年フード部門
~明治・大正に生み出された食文化~
飯坂温泉でつくられる温泉玉子。
「ラジウム玉子」という名前は、ラジウムが日本で初めて飯坂温泉で発見されたことに由来しています。黄身は少し硬めの半熟で、もっちりとした食感と濃厚な旨味が味わえます。
未来の100年フード部門
~目指せ、100年!~
円盤餃子
戦後、満州で学んだこだわりの餃子を屋台で出したのが始まりの「円盤餃子」です。会社帰りのサラリーマンが食べてきたという歴史があるため、営業時間が夕方からというお店が多いのも特徴です。
福島市のまつり
福島わらじまつり
福島わらじまつりは、400余年の伝統を有する「信夫三山暁まいり」に由来します。ダイナミックな音楽にリニューアルした「わらじ音頭」に合わせてわらじおどりが繰り広げられ、大わらじが練り歩きます。
開催日:8月上旬
ふくしま花火大会
4号玉から尺玉のほか各種スターマインなど約10,000発の花火が夏の夜空を彩ります。また、厄祓いや祈願成就の為の縁起(メッセージ)花火も実施されます。
開催日:7月下旬
福島市の文化と歴史
古関裕而-福島が誇る名作曲家-
福島市名誉市民第一号である古関裕而氏は、明治42年に福島市大町で生まれ、数多くの曲を生み出してきました。全国高等学校野球大会の歌「栄冠は君に輝く」、東京オリンピックの「オリンピック・マーチ」など名曲のほか、日本全国の校歌や応援歌も数多く手がけており、生涯の作曲数は5,000曲にも及ぶといわれています。令和5年1月13日、野球文化の発展、魅力の発信に大きく貢献してきたとして、特別表彰で野球殿堂入りを果たしました。
民家園
江戸時代から明治時代にかけての県北地方の民家、芝居小屋、宿店、料亭等を移築復原しています。年中行事の再現や、民具製作の実演などの伝承活動も行っています。芝居小屋の旧広瀬座は国指定重要文化財となっており、映画『カツベン!』や連続テレビ小説「エール」の撮影もおこなわれました。
じょーもぴあ宮畑
縄文時代中期から晩期までの約2,000年間にわたる、縄文時代の人々の生活を現在に伝える遺跡である「国史跡宮畑遺跡」を整備した公園です。宮畑に暮らした縄文人の四季や暮らし、まつりなどをわかりやすく解説しているほか、縄文体験メニューが楽しめます。
福島市の自然
ふくしま花回廊スポット
花見山・花ももの里・信夫山公園・慈徳寺の種まき桜・芳水の桜・大森城山公園・花やしき公園・右輪台山のしだれ桜・荒川桜づつみ公園・つつじ山公園・浄土平・クマガイソウの里・堤ヶ平のヒメサユリ・照南湖ビオパーク・土合舘公園・浄楽園・あづま総合運動公園・花の写真館・四季の里・大蔵寺のしだれ桜・上野寺の藤棚・高倉山・男沼の水芭蕉・大波のひまわり畑
吾妻山
福島市の西部から山形市の南部にかけて連なる大火山帯の吾妻連峰(通称、吾妻山)。その最高峰は2,035メートルの西吾妻山です。夏から秋にかけての登山はもちろん、吾妻小富士の山肌に雪形として現れる「雪うさぎ」は春の訪れを告げる福島の春の風物詩です。
【吾妻小富士】
浄土平駐車場から歩いて10分で山頂に到着。お鉢は1時間程度で1周できます。
【浄土平湿原】
木道が整備されており、車いすで通れる場所もあります。
湿原に咲く花々を楽しむこともできます。
他にもたくさんのコースや楽しみ方があります。