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茨城県土浦市のレポート

平成29年5月2日掲載

茨城県土浦市について

江戸時代初期に城下町としての基盤が築かれた土浦市は、茨城県南部に位置し、関東の名峰「筑波山」の山並みから、全国第2位の広さを誇る「霞ヶ浦」に面している。水郷筑波国定公園の玄関口という豊かな自然環境に加え、人情豊かな風土に育まれた情緒あふれる景観が、訪れる人を魅了する。
 古くから水陸交通の要衝として栄えた歴史を持つ土浦市は、土浦駅などJR常磐線の各駅や、常磐自動車道の桜土浦、土浦北インターチェンジが立地するなど、交通幹線網が整っている。つくばエクスプレスの開通、首都圏中央連絡自動車道などの広域交通幹線網の整備も進展し、ますます地理的な利便性が高まっている。

除染実施計画に基づく除染措置完了
平成28年9月

市独自の基準で迅速なホットスポット対策を開始

土浦市では平成23年5月から、市内の地区公民館、小・中学校、幼稚園、保育所、児童館の放射線モニタリングを開始。その後、本庁舎や公園、スポーツ施設などについても、順次モニタリングを開始した。

このモニタリング結果を踏まえ、除染実施計画の策定に先駆けて、平成23年7月より小・中学校、幼稚園、保育所、児童館および市内の全公園を対象に、地表で毎時1µSv*という市独自の基準を超えたホットスポットについて除染を実施した。
* µSv…マイクロシーベルト

その後、平成23年8月に国が行った航空機モニタリング調査の結果、市の一部地域において、毎時0.2µSv以上であることが確認され、同年12月に放射性物質汚染対処特措法(特措法)による「汚染状況重点調査地域」に指定された。これを受けて除染措置に取り組むため、平成24年1月には市民生活部環境保全課内に放射線対策室を発足し、同年4月に「土浦市除染実施計画」を策定した。

市独自のホットスポット対策を講じた地区でも、重ねて除染実施計画に基づく除染を実施し、学校など子どもたちの生活環境については、概ね平成24年度中に除染を終えた。一般住宅など民有地についても同年7月から除染を実施し、当初の除染対象地域外を含め、市内全域に対する測定・除染を順次行っていった。

「土浦市除染実施計画」に基づく除染措置は、平成26年3月にすべて完了し、それにともなって放射線対策室も廃止。以後、放射線対策に関する業務は環境保全課に引き継がれた。現在も市の主要施設の空間放射線量率を定期的に測定し、除染の基準となる毎時0.23µSvを越える地点がないか監視するとともに、これらの測定結果を市報などで公表している。

除染効果の見える化で「安心」を伝える(職員自らが一人の住民目線として)

除染措置のプロセスで市が心を砕いたのが情報発信の徹底だ。たとえば、市民が日常生活を送る上で、放射性物質に対する不安解消を図るとともに、放射線に対する知識向上を目的として、放射性物質に関する知識や除染方法に関する情報をまとめた冊子「なるほど!放射能〜家庭生活の手引き〜」を作成し、平成24年2月には市内全戸配布した。
監修は筑波大学の松本宏教授に依頼したとはいえ、作成自体は職員による手作りだ。いわゆる専門家ではないからこそ、ごく基礎的な情報を平易な言葉で整理し、市民目線でわかりやすい冊子に仕上がっている。

放射線対策室の職員が手作りした冊子「なるほど!放射能〜家庭生活の手引き〜」。
放射性物質や除染方法に関する情報がコンパクトにまとまっている。

さらに、平成25年3月には「土浦市放射能汚染対策中間報告書」を全戸配布。筑波大学アイソトープ環境動態研究センターの協力の下、やはり職員自らの手で、除染実施状況や飲食物の検査状況、各種モニタリング状況を取りまとめたものだ。

この中で市民にアピールしたのが、除染効果の見える化だ。市内の右籾小学校の除染を例に、放射線モニタリング状況を折れ線グラフで表したものを作成した。モニタリング開始の平成23年5月から平成25年1月までの空間線量率を時系列に図示したことで、面的除染を実施した平成24年8月を境に、一気に空間線量率が下がったことが一目瞭然。このように除染の効果を見える化したことで、市民の安心感につながった。
ほかにも、市民の要望に応じて、平成23年3月から平成25年1月にかけて市職員による放射線に関する出前講座を全16回実施した。除染全般の話から、チェルノブイリの事例、内部被曝の話など、住民不安に寄り添うテーマで率直に語りかけた。

その他、放射線測定器の貸し出しや、農作物などの放射性物質検査などは、希望する住民に対して現在も継続中だ。小中学校および保育所・幼稚園の給食についても、使用する食材を測定しホームページで公表を続けている。

霞ヶ浦湖畔を舞台に繰り広げられる風光明媚なマラソン大会

平成3年、市制施行50周年を記念し始まったかすみがうらマラソン大会は毎年4月に開催され,世界約30の国と地域,国内47都道府県から2万3000名以上の参加があり、四半世紀の歴史を誇る国内屈指の市民マラソンだ。
霞ヶ浦湖畔を舞台に繰り広げられる風光明媚なコースと、沿道の声援や地元ボランティアのおもてなしが魅力であり「都会のマラソンとは違う」とランナーから人気の大会だ。

「体験する福祉・ノーマライゼーションの実践」をテーマに掲げていることもあり、第6回大会(平成8年)から、「国際盲人マラソン」が併催された。視覚障がい者と健常者との隔たりをなくしたスポーツの交流の場を提供している。さらに、第20回大会からは「車いすの部」を正式種目にし、車いすランナーが活躍する姿を通して、障がい者スポーツに対する認知と理解を高める場となっている。

「かすみがうらマラソン大会」のスタート。号砲とともに大勢のランナーが一斉に走り出した。老いも若きも、障がいの有無にかかわらず、誰もが自己ベストを目指して競い合う。都会の大会と違って風光明媚な環境も自慢だ。

秋の夜空を彩る圧巻の花火大会

春の一大イベントが「かすみがうらマラソン大会」なら、秋の見せ場は毎年10月の第一土曜日に開催されている「土浦全国花火競技大会」だ。これは大正14年から続く歴史と伝統のある大会で、神龍寺の24代住職であった故秋元梅峯師が、霞ヶ浦海軍航空隊殉職者の慰霊と関東大震災後の不況で疲弊した土浦の経済を活性化するという趣旨で、私財を投じて開催したのが始まり。

秋田県大仙市の「全国花火競技大会(大曲の花火)」、新潟県長岡市の「長岡まつり大花火大会」と並んで、日本三大花火大会と称されるほど見ごたえのあるイベントだ。

 「競技大会」というだけあって、世界最高水準といわれる日本の煙火技術の中でも、卓越した技量と実績を持つ煙火業者が全国から多数集まり、内閣総理大臣賞をかけて腕を競い合う。なかでも、速射連発の「スターマイン」という部門では、数百発の花火を絶妙なタイミングと多彩な変化で秋の夜空を彩る。その光景は圧巻で、日本三大花火大会の中でも随一の迫力と評判だ。

平成28年の「土浦全国花火競技大会」で優秀賞に輝いた作品「秋の彩り」。夜空に見事なまでの大輪の花が咲いた。

次の10年を見据えた総合計画を策定中

市政の面で平成29年度は、20年度から始まった「第7次土浦市総合計画」の最終年となる。「水・みどり・人がきらめく 安心のまち 活力のまち 土浦」を目指し、東日本大震災からの復旧・復興などに取り組みつつ、さまざまな施策・事業を推進してきた。その仕上げの年であると同時に、平成30年度からの「第8次土浦市総合計画」の策定にも注力する一年となる。
市では今後も、将来にわたって安心・安全で住みやすく、市民が生き生きと希望を持って暮らし、誇りと愛着の持てるまちづくりを市民と協働で実現していく。

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