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茨城県取手市のレポート

平成29年4月27日掲載

茨城県取手市について

茨城県の南端に位置する取手市は、東京、成田、つくばを結ぶ三角形のほぼ中央に位置していることから交通の要となっている。平成27年3月に開業した上野東京ラインにより東京・品川までつながり、都内までは電車で約40分。首都圏の都市の中でも、交通の利便性と自然環境に恵まれた都市環境をもっている。
利根川とその支流である小貝川の二大河川が流れ、肥沃な土壌により、稲作をはじめとした農業も盛んで、「相馬二万石」と称される広大な穀倉地帯では、秋口になると黄金の稲穂が風になびく風景を見ることができる。
また、この地を流れる水の水質が素晴らしいことから、大手ビール会社が国内最大の生産量を誇る工場を立地し、北関東全域に美味しいビールを届けている。その他にも日本を代表する複数のメーカーの生産拠点や事業所を擁し、産業面でも活発な経済活動が見られる。

除染実施計画に基づく除染措置完了
平成28年12月

取手という地名は、戦国時代に大鹿太郎左衛門(おおしかたろうざえもん)の砦があったことから、名付けられたといわれています。市内からは中妻貝塚や向山貝塚などの縄文時代の遺跡をはじめ、旧石器時代から奈良・平安時代にかけての遺跡も約90カ所発見されているほか、水戸街道に残る本陣建築では最古・最大の旧取手宿本陣染野家住宅もあり、古くから人々の往来で賑わっていたことが伺える。

アートと融合したまちづくり

こうした歴史的建造物の保存ばかりでなく、市では新しいアートによるまちづくりにも力を入れている。市内に東京藝術大学のキャンパスがあることから、平成11年、市民と取手市、東京芸術大学の三者が共同で行う「取手アートプロジェクト(TAP=Toride Art Project)」を発足。あるテーマのもとに全国から作品プランを募集する「公募展」と、取手在住作家の活動紹介である「オープンスタジオ」を隔年で開催してきた。

12年目を迎えた平成22年度には、会期を限定したイベント型ではなく、より長期的視野に立った取り組みを通じて新たな価値観をつくりだしていくことを目指し、「アートのある団地」「半農半芸」という2つのプロジェクトスキームを立ち上げた。

団地プロジェクトでは、市内にある2つの団地を舞台に、日々営まれる生活のごく近くで、アーティストが住民とともに新たな表現活動を模索。「アートと融合したまち」を作りあげる原動力となっている。
なかでも、平成25年6月からスタートしたプロジェクト「IN MY GARDEN」は、UR都市機構による長期修繕の外壁補修工事と組み合わせ、居住空間の外壁を作品化するユニークなもの。対象となった戸頭団地やその周辺住民から、団地にまつわるエピソードを募り、寄せられた約90通のエピソードからアーティストが着想を得て、団地の壁にアートを展開。プロジェクト開始の翌年に工事を着工し、平成26年9月に12作品、28年8月に最終の3作品が完成した。

「IN MY GARDEN」の舞台となった戸頭団地。
団地の壁をキャンバスに見立て、生活空間にアートが出来上がった。

アートによるまちづくりの一環でJR取手駅西口北側に描かれた壁画「letter “酔狂” ー生命の音ー」。
市内にはこうした壁画が14点描かれ、落書きなどがなくなるなど、環境改善や防犯にも大きな役割を果たしている。

副市長をトップとする特別体制で除染措置に取り組む

こうした新たな町づくりに安心して取り組めるよう、市では東日本大震災に端を発した除染活動に尽力してきた。

平成23年8月に国が行った航空機モニタリング調査の結果、市内の約7割を占める地域で、空間線量率が毎時0.23µSv*を超えていることが確認された。市では同年10月に、副市長をトップとする「取手市放射能対策委員会」を設置し、対策に向けた体制を整え始めた。12月に放射性物質汚染対処特措法(特措法)による「汚染状況重点調査地域」に指定されたことを受け、平成24年4月には除染実施計画を策定した。
* µSv…マイクロシーベルト

市の除染に先駆け一部の学校・保育所では、PTAからの要望を受け、平成23年7〜9月に市、教職員、PTA等のボランティアの協働作業で暫定的な除染活動が行われていた。市としても、平成23年12月に専門家(筑波大学 アイソトープ総合センター 松本教授)を招き、効果的な除染手法等を検討するために、5公園で除染の検証作業を実施した。その後、市内の放射線量の詳細を把握するために、GPSと連動した車載型放射線自動計測機で放射線量の分布状況を測定し、500メートルメッシュの平均空間放射線量を基準に除染対象区域を決定した。除染作業にあたっては、まずは子どもが安心して生活できる環境確保を最重要と考え、平成24年8月から特措法に基づく除染実施計画の対象区域の除染に取り組んだ。同年度中には、幼稚園、保育所、保育園、 小学校、中学校、高等学校、公園などの除染を終え、残りの公共施設も含め、翌25年度中に除染を完了した。

民有地における住宅地については、平成25年度半ばから取り組み始めた。約3万軒(※実際の調査対象軒数は28,481軒)の空間放射線量調査を効率的に実施するために除染対象地区を6地区にわけ、事前に各行政地区のコーディネーター的役割を担う市政協力員や自治会役員等を招き説明会を開催し、除染方法等について十分な説明を行った。その甲斐あってか、住民は概ね協力的で、平成26年9月で住宅地除染事業が完了した。

こうして約2年間にわたる除染作業を経て、市内の平均空間線量率が毎時0.11µSvまで低減することが出来た。除染措置完了後の現在も、小中学校、幼稚園・保育所、公園などの子ども空間施設198カ所の放射線事後モニタリング測定を年3回実施している。

小貝川そばにある運動公園の桜。2015年に実施した市制施行45周年記念事業、
「太陽の美しいまち取手フォトコンテスト」で入選した市民によるワンショット。

利根川の河川敷を利用した取手緑地運動公園。広大な敷地では、さまざまなスポーツを楽しむことができる。

もともとは江戸時代に設けられた岡堰。ここに溜められた水が用水となり、相馬二万石と呼ばれる広大な新田が誕生した。

住民とのリスクコミュニケーション

住民とのコミュニケーションにおいては、何よりも不安の軽減に心をくだいた。平成23年12月に各行政地区に1台の簡易放射線量測定器を貸し出し、市民自らが測定できる体制を構築するとともに地域の放射線量を把握することで漠然とした不安の解消に努めた。
また、平成24年10月に、市の放射能対策をわかりやすくまとめた冊子型のカラーパンフレットを作成し、広報誌とともに全戸配布。その他にも、除染の対象地区や除染手法、除染作業の進捗状況、除染結果等について臨時広報紙を配布する等市民への情報提供を積極的に行った。まずは市が真摯に取り組んでいることを伝えることが大切だと考えてのことだ。

だが、住民にとってはもちろん、職員にとってさえ、放射線に関する話は専門性が高くて扱いにくい。そこで、放射線の正しい知識を広めるため、外部の専門家を招いて、放射線による健康影響に関する住民セミナーを開いた。現在も年に2回のペースで続けており、毎回30名を超える参加者があるなど、住民の関心の高さが伺える。希望する住民には、測定器の貸し出しや家庭菜園でとれた野菜の測定も継続して行っている。

除染実施計画に基づく除染は平成28年12月にすべて完了し、安全対策は一段落したが、住民のわずかな不安にも対応できるよう、市では万全の安心対策を継続していく予定だ。

スマートウェルネスと起業促進で魅力あふれる地域へ

除染以外の政策面として現在力を入れているのが、子どもから高齢者までが地域で元気に暮らせる社会を実現する「スマートウェルネスとりで」の推進だ。スマートウェルネスとは、身体面の健康だけでなく、人々が生きがいを感じ、安心安全で豊かに生活を送れることを指す。「健康づくり」と「幸せづくり」の2つを柱とした「健幸(けんこう)」を目指し、中核施設である「取手ウェルネスプラザ」を中心として、子育て、食育、スポーツ、介護予防など、さまざまな方面から市民協働で取り組んでいく。

加えて、起業・創業の促進による地域の活性化を図るため、「起業家タウン取手」の取り組みも推進している。「小さな起業が町にあふれ、みんなが起業を応援する、一人ひとりの個性が尊重され個性豊かに生活する町」を目指すこの事業は、「行政だけでなく、地元の民間企業による起業応援団や金融機関など、多くの関係者が街ぐるみで起業を支援する」という、地域の連帯感や人のつながりを活かした全国にも類を見ない先進的な地方創生の先進事例として、内閣府などでも紹介されている。都心から近い地の利を生かした地域経済活性化の試みだ。

除染措置を終えた取手市では、今後もアートを含めさまざまな分野での絶妙な魅力や、都市環境と自然環境のほどよさなどをアピールしていくため、「ほどよく絶妙とりで」をブランドメッセージとして、市の魅力を発信していく。

「スマートウェルネスとりで」を象徴する施設「取手ウェルネスプラザ」。400人規模の多目的ホールをはじめ、
トレーニングジムやキッズプレイルームを備え、市民の健康づくりと幸せづくりに貢献している。

取手で起業・開業・独立する人を応援し、起業で取手市を元気にすることを目指したプロジェクト「ワタシの街の起業支援 Match」のオープニングセレモニー。
各種相談対応や社長塾&交流会の開催、レンタルオフィスなど、さまざまな角度で起業を支援する。

約2000世帯が居住する井野団地に誕生したホテル。
宿泊客とホテルマンが一緒に地域産の太陽光を蓄電するというユニークな試みが体験できる。

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地図:除染特別地域(国直轄除染) 飯舘村 川俣町 浪江町 南相馬市 葛尾村 田村市 双葉町 大熊町 富岡町 川内村 楢葉町

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除染実施区域の概要・進捗

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