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企画展示 富岡町

環境再生プラザの企画展示コーナーでは、富岡町の暮らしや豊かな自然、古くから伝わる伝統芸能、そして2011年3月11日の東日本大震災の被害や原発事故による全町避難を受けた中でも協力し合い、除染作業を実施しながら復興に向けて進んでいる富岡の今を紹介しています。
※こちらの展示は終了いたしました。

【展示期間】 2014年11月11日(火)~2015年2月1日(日)

【展示協力】 富岡町

【連携機関等】 おだがいさまセンター

富岡町長からのメッセージ

富岡町長 宮本皓一
富岡町長 宮本皓一

富岡町は、阿武隈の山々と太平洋に囲まれ、夏は涼しく冬は温暖なとても住みやすい地域です。春には、町内各所で桜やつつじなど様々な花が咲き誇り、多くの観光客で賑わいました。今も「さくら」は富岡のシンボルであり、常に私たち町民の心のよりどころであります。

また、夏の夜空をこがす「麓山の火祭り」は400年以上の伝統を持ち、神事として受け継がれてきた祭りです。

東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故から、早3年8ヵ月が経過しました。現在も全町民が避難生活を強いられ、まだまだ解決すべき課題が山積しているものの、本格除染の開始や常磐自動車道常磐富岡IC-広野IC間の再開通、国道6号線の自由通行化、復興公営住宅の入居申込みなど本格的復旧・復興への兆しが少しずつ、そして着実に見え始めてきました。

環境再生プラザでの展示によって、富岡町の復興への取組みや、ふるさと富岡に対する町民の思いを、より多くの方に知っていただけることを願っております。

展示物のご紹介

震災前の様子と、震災による被害

展示風景写真(東日本大震災について)

こちらのコーナーでは、富岡町の震災前の様子と、2011年3月11日に発生した東日本大震災の状況を紹介しています。
富岡町は、福島県浜通り地方の中央に位置し、北は大熊町、西は川内村と阿武隈山地との間に広がる面積68.74km2、人口14,119人(2014年10月末現在)の町で、「町民本位の町づくりの実行」を基本姿勢に、心の豊かさ、優しさ、ゆとりが実感できるまちづくりを推進していました。
東日本大震災では富岡町でも震度6強の激しい揺れとともに最大21.1mの大津波が押し寄せ、沿岸地区に壊滅的な被害をもたらしました。現在の富岡町を知る上で、地震被害・津波被害・原子力被害について紹介しています。

現在の富岡町

展示風景写真(現在の富岡町)

こちらのコーナーでは、富岡町の復旧・復興に向けて『今できることを今やる』を信条として、生活の基盤であるライフラインの復旧・復興への取組みや新たなまちづくりについての取組みを紹介しています。
「警戒区域」に指定された富岡町は当初復興が遅れていましたが、2013年3月の避難指示区域の見直し、2014年1月からの本格除染の開始により、復興が進み始めています。

除染状況と、復興計画

展示風景写真(除染状況)

こちらのコーナーでは、除染状況と除染計画や除染の様子、震災から3年が経過した今もなお復興へ向けて解決していかなくてはならない課題や、富岡町民への支援として、避難された方とのコミュニケーションを円滑にするためのタブレット配布や、「国際化が進展するなかで、子どもたちが国際社会を主体的に生きるための資質・能力をはぐくみ、国際人として社会をリードする人材の育成」を基本目標とした双葉地区教育構想について紹介しています。

伝統文化

展示風景写真(火祭り)

展示風景写真(桜まつり)

こちらのコーナーでは、福島県重要無形民俗文化財に指定されている「麓山の火祭り」や、夜ノ森の桜と桜まつりについて紹介しています。
実際に火祭りで使用されるたいまつや、大型パネルなどを用いた写真などをご覧いただけます。

工芸品展示コーナー

展示風景写真(全景写真)

展示風景写真(工芸品UP)

こちらのコーナーでは、町民の生活復興支援をおこなう“おだがいさまセンター”の『生きがいと希望づくりに関する事業』として、おこなわれている団体活動とその制作作品を紹介しています。
12月23日~1月末までは、「編み物教室」、「クラフトカゴ」、「さくらさかせるぞう」の展示と制作団体のご紹介をしております。

企画展示アーカイブ