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安全対策

学識経験者で構成される中間貯蔵施設安全対策検討会や中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送に係る検討会での検討結果等を基に、中間貯蔵施設において安全に貯蔵を行うために構造上・維持管理上必要となる事項を整理した中間貯蔵施設に係る指針、平常時の安全管理や緊急時の対応の考え方等、輸送基本計画・輸送実施計画を取りまとめました。

また、中間貯蔵施設の周辺地域の安全確保等に関する協定書を福島県と大熊町・双葉町と締結しました。

中間貯蔵施設の整備や管理運営、除染土壌などの輸送に当たっては、これらに基づき、関係法令を遵守し、安全・確実に実施していきます。

施設の安全設計

①土壌貯蔵施設(I型)

施設概要

土壌中の放射性セシウム濃度が8,000Bq/kg以下と比較的低く、放射性セシウムによる地下水等の汚染のおそれがないと考えられる土壌等を貯蔵する施設です。

主な対策
  • 覆土やシート掛けにより飛散・流出を防止しながら、段階的に搬入を行います。
  • 搬入後は、覆土により飛散・流出を防止し、外部被ばくを防止します。
  • 8,000Bq/kg以下の土壌であっても、有機物が一定程度以上混入し、それによる地下水の汚染を生じるおそれのあるものについては、遮水機能がある施設に貯蔵します。

土壌貯蔵施設(I型)の構造

  • 【水処理施設】公共の水域や地下水を汚染しないように浸出水の放射性物質等の除去をする施設です。
  • 上記は模式的な概念図であり、構造の詳細は地形・地質等を考慮しつつ今後検討します。

②土壌貯蔵施設(II型)

施設概要

土壌中の放射性セシウム濃度が8,000Bq/kgを超える土壌等を貯蔵する施設です。

  • 遮水シート等で遮水するII型Aタイプと、難透水性土壌層で遮水するII型Bタイプがあります。
主な対策
  • 覆土やシート掛けにより飛散・流出を防止しながら、段階的に搬入を行います。
  • 搬入後は、覆土により飛散・流出を防止し、外部被ばくを防止し、雨水の浸透を抑制します。
  • 浸出水等については、水処理施設で放射性物質等を除去した後河川へ放流します。

土壌貯蔵施設(II型A)の構造

  • 【水処理施設】公共の水域や地下水を汚染しないように浸出水の放射性物質等の除去をする施設です。
  • 上記は模式的な概念図であり、構造の詳細は地形・地質等を考慮しつつ今後検討します。

③廃棄物貯蔵施設

施設概要

放射性セシウム濃度が10万Bq/kgを超える廃棄物を貯蔵する施設です。

主な対策
  • 容器へ封入し、飛散・流出を防止します。
  • 遮へい効果を有する建屋に、貯蔵容器に入れた上で貯蔵し、外部被ばくを防止します。

  • 上記は模式的な概念図であり、構造の詳細は地形・地質等を考慮しつつ今後検討します。

施設周辺の空間線量率について

中間貯蔵施設を整備することによって、施設周辺の空間線量率が増加するのではないかと心配される方もいらっしゃると思います。
しかし、実際には、以下の対策等により施設内の空間線量率が低減され、施設による施設周辺の空間線量率も低減が見込まれます。

  • 中間貯蔵施設の整備時に、現場作業従事者の作業環境の整備の観点から、施設内の除染を行います。
  • 中間貯蔵施設内の土壌貯蔵施設及び廃棄物貯蔵施設については、土壌や廃棄物の搬入後は適切な覆土やコンクリートによる遮へい、飛散・流出防止対策等を行います。

地震・津波などへの対応

地震・津波について

地震・津波については、予定地で想定される最大規模の地震動・津波※を設定し、以下の対策などにより、安全性を確保します。

主な対策
  • 廃棄物貯蔵施設、減容化施設といった放射性セシウム濃度が比較的高いものを扱う施設は、硬い地盤を有し、津波が届かない丘陵地及び台地に配置します。
  • 各構造物の基本的な構造及び機能が維持されるよう構造物自体の強度を確保します。このため、それぞれの構造物に求められる性能に応じて、必要な地盤改良や耐震設計を行います。

  • 地震動: 想定される最大規模の地震としては、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震を基に設定します。
  • 津波: 想定される最大規模の津波としては、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震を基に津波高を設定します。

その他の自然災害について

洪水、雨水対策については、

  • 土壌貯蔵施設の工事中に集中豪雨等が発生した場合であっても、搬入中の土壌の流出を防止し、また、貯蔵施設からの浸出水の処理に問題が生じないよう適切な能力を有する水処理施設※を設置します。
  • 除染土壌などの土壌貯蔵施設への搬入後は、貯蔵している土壌等が豪雨により流出しないよう覆土等を行います。


水処理施設(貯蔵施設内に雨水が貯まることを防ぐために、貯蔵施設内の水を汲み上げて一時的に貯水する調整池も含む)については、過去15年間で最大の負荷となる降雨状況を用いて設計します。

安全な操業

中間貯蔵施設については、多重の安全対策を講じて、国が責任を持って管理・運営します。
施設の安全な操業を確保するため、必要な専門性を有する組織も活用しつつ、十分な運営体制を整備します。

主な対策

  • 計画的に施設の定期点検・補修を実施します。
  • 除染電離則等に基づき、管理区域の設定・人や物の出入管理等を実施します。
  • 作業員、輸送車両、施設見学者等に対する被ばく管理、施設退出時のスクリーニング(汚染検査)を実施します。

管理棟

適切に施設の管理を行う防災機能を備えた施設とします。

緊急時対策(災害、事故など)

自然災害や停電・事故など、想定される事態に対し、十分な対応策をあらかじめ整備し、訓練を定期的に実施します。

具体的な対応策については、事業の施工計画、操業計画の決定に合わせ、現場において適切に対応するため、マニュアル等として定めます。

主な対策

  • 停電時の対応として、非常用発電機を用いてポンプにより浸出水を調整槽へ送水し、未処理の水が放流されることのないようにします。
  • 地下水や大気のモニタリングで異常値を検出した場合、その周辺等においてより詳細な測定を実施しつつ、安全が確認されるまでの間は放流水や排気等をストップします。
  • 緊急事態発生時には緊急連絡網に従い速やかに消防署や警察署に連絡するとともに、住民や関係者の皆様に連絡を行います。

環境モニタリング

施設内外における空間線量率や地下水・周辺水域などのモニタリングを実施し安全を確認します。

①土壌貯蔵施設のモニタリング

施設周縁の空間線量率、地下水の放射性セシウム濃度、重金属濃度等、及び水処理施設からの排水(放流水)の放射性セシウム濃度、重金属濃度等を測定します。

②廃棄物貯蔵施設のモニタリング

施設内・施設周縁の空間線量率及び地下水の放射性セシウム濃度、重金属濃度等を測定します。

③貯蔵施設以外のモニタリング

受入・分別施設や減容化施設※においては、施設周縁の空間線量率及び排ガス・排水等の放射性セシウム濃度、硫黄酸化物、ばいじん等を測定します。また、施設周辺の空間線量率や地下水の放射性セシウム濃度等を測定します。

  • 減容化施設は、排ガス処理設備(バグフィルター等)を設けることにより、排出ガスの基準を満たすとともに、事故由来放射性物質を除去します。

輸送時の安全確保

施設への輸送は、放射性物質が含まれた大量の土壌などを広範囲から集めてくることになるため、以下の3つの基本原則等に基づき、安全に輸送します。

  • 安全かつ確実に輸送を実施すること
  • 短期間かつ円滑に輸送を実施すること
  • 国民及び関係機関の理解と協力の下、輸送を実施すること

輸送基本計画や輸送実施計画、除去土壌の収集・運搬に係るガイドライン(平成25年5月環境省)等に沿って適切な荷姿や輸送車両を選択することにより、放射線の遮へいや放射性物質の飛散・流出の防止を図り、輸送時の安全を確保していきます。

主な対策

  • 人口集中地区や学校等をできる限り避ける輸送ルートを選定します。
  • 輸送管理システムを導入し、全数管理を行い、輸送物の逸失を防止するとともに、運行状況をリアルタイムで把握し、万一交通事故があった場合も迅速に対応します。
  • 輸送に伴い必要となる道路の補強・改良等の道路・交通対策について関係機関と調整を行います。

詳細は除染土壌などの輸送についてページをご覧ください。

地域とのコミュニケーション、情報公開

地域の方々をはじめとする様々な主体とのコミュニケーションや情報公開を積極的に行い、信頼関係を構築することを第一に施設の管理・運営を行います。

専門スタッフを配置するなどの人材面も含めた十分な運営体制を整備し、広く国内外に情報を発信します。

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中間貯蔵施設の周辺地域の安全確保等に関する協定書・
中間貯蔵施設環境安全委員会について

中間貯蔵施設の周辺地域の安全確保等に関する協定書・中間貯蔵施設環境安全委員会について

  • 中間貯蔵施設の周辺地域の環境の保全その他の安全の確保等を目的とする福島県、大熊町・双葉町、環境省の3者協定です。
  • 環境省が中間貯蔵施設の建設・管理運営・土壌等の収集運搬の安全確保に万全の措置を講じ、福島県、大熊町・双葉町はその取組を確認します。

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参考資料・リンク集

動画

中間貯蔵施設や輸送などについてわかりやすくお伝えする動画をご覧いただけます。

パンフレット等

中間貯蔵施設について、分かりやすく説明したパンフレット等をご覧いただけます。