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福島県桑折町のレポート

令和4年4月13日掲載

福島県桑折町について

桑折町は福島県の北部、福島市から北へ12キロメートルほどのところにある人口約11,400人の町です。

福島盆地の一端を形成し、北西部は奥羽山脈に連なる半田山(標高863m)を中心とする山地であり、中央部には市街地が形成され、南東部は阿武隈川沿いの平地となっています。

夏は高温多湿、冬は寒冷という内陸盆地特有の気候は果樹栽培に適しており、農地の約4割が桃やリンゴを中心とした果樹園となっています。その中でも、阿武隈川の堤防沿い一帯には約80haの桃畑が広がり、春になると花で一面がピンク色に染まる光景はまさに桃源郷です。

桑折町には、かつての奥州街道と羽州街道の分岐点となる「追分」があり、古くから交通の要衝となっていました。現在では、復興支援道路である東北中央自動車道と東北自動車道を結ぶ桑折JCTが「21世紀の追分」となり、南東北三県の結節点として、地域経済の活性化が期待されています。

町土の除染なくして復興なし

桑折町では、平成23年12月に汚染状況重点調査地域に指定されたことを受け、平成24年5月に「こおり復興除染実施計画」を策定し、いち早く町内全域を対象とした除染に着手しました。

地域の協力による仮置場の確保を始めとした除染は、教育・公共施設から住宅、道路等へと順調に進捗し、平成29年3月に完了しました。その後、中間貯蔵施設への除去土壌等の搬出が令和2年12月に完了すると、令和4年3月には全ての仮置場の解体及び所有者への返地が完了となりました。

「町土の除染なくして復興なし」、「町民の健康なくして復興なし」、「町民の安心なくして復興なし」のスローガンの下、除染を始めとした放射線対策事業を町と町民が一丸となり、力強く推進したことにより、今日の安全・安心の生活環境が構築されました。

桑折町の味覚

献上桃の郷 こおり

県内有数の桃の産地である桑折町では、6月下旬から9月にかけて、さまざまな品種が収穫されます。中でも、主力品種である「あかつき」は糖度が高く芳醇な香りで、果肉が厚いのが特徴です。

また、平成6年以降連続で皇室への献上桃に指定され、毎年7月には選果式が行われています。平成28年には「献上桃の郷」の商標登録が認められ、光センサー選果機による高品質の桃が県内外から人気を集めています。

恵まれた気候と生産者が長い年月をかけて磨き上げた技術が生み出す桑折町の桃をぜひ、ご賞味ください。

「食」と「農」をつなぐ交流拠点

桃源郷を思わせる桃畑一帯にほど近い、幼稚園舎をリノベーションした農業振興活動拠点施設「レガーレ こおり」では、地元の旬の野菜や果物がトッピングされたピザなどの本格イタリアンが味わえます。ここでは、石窯で焼き上げるピザづくり体験のほか、広場で新鮮な農産物や雑貨などを販売する「伊達崎マルシェ」、果樹園での桃やリンゴの収穫体験もできます。

施設内の振興公社では、献上桃「あかつき」の6次化商品となる「至福の桃」シリーズを展開中です。果汁75%のソルベはちょっと贅沢なデザートにおすすめです。

桑折町の歴史

国指定史跡「桑折西山城跡」

伊達稙宗は、1514年(永正11年)に14代当主になると、1522年(大永2年)には、陸奥国守護に任じられ、名実ともに東北地方最大の戦国大名になりました。仙台藩祖である政宗(17代)の曽祖父にあたる稙宗が1532年(天文元年)頃に築いた「桑折西山城」は1548年(天文17年)に嫡男の晴宗が米沢に移るまで、伊達氏の本拠であった山城です。

城は大きく本丸・二ノ丸と、中館・西館に分けられ、空堀や土塁等の戦国山城の遺構が顕著に残されていることから、平成2年に国の史跡に指定されました。

その後、発掘調査を基にした本丸遺構復元、樹木伐採、遊歩道等の整備事業により、令和2年度には、往時を偲ぶ史跡公園が完成しました。

ふもとにある伊達氏ゆかりの観音寺(かんのんじ)境内には登城口が設けられ、本丸跡からは眼下に桑折の町並みが広がるほか、遠くには信達平野を一望できます。

桑折町の自然

半田山自然公園

かつて日本三大銀山の一つと称された、半田山にある緑豊かな公園は、遅咲きの桜や山野草、紅葉などが半田沼の水面を彩り、四季を通じて楽しめる憩いの場です。

登山道を進んだ山頂からは、晴天時には太平洋を望めるほか、沼を見下ろすとハート形に見えることから、ハートレイクとしても親しまれています。

また、ふもとにある温浴施設「うぶかの郷」は高アルカリ性のお風呂が美肌の湯として評判となっています。産ヶ沢川のせせらぎを感じながら、ゆったりと過ごせる日帰り入浴もおすすめです。

産ヶ沢川のホタル

桑折町を流れる産ヶ沢川のほとりは、東北でも有数のホタルの生息地となっています。地元の保存会による河川清掃や幼虫のえさとなるカワニナの放流などの長年にわたる保護活動により、ホタルにやさしい自然環境が保たれています。

町内2箇所の観賞ポイントでは、夏至を迎えた6月下旬から、ゲンジボタルが姿を見せ始め、7月上旬にかけての蒸し暑い曇りの夜には、無数の幻想的な光が訪れた人々の心を魅了します。現在では見ることが難しくなった日本の夏の風物詩、人間と自然との共生の象徴がここにはあります。

桑折町 髙橋宣博町長からのメッセージ

桑折町では、平成24年5月に策定した除染実施計画に基づく速やかな着手により、平成28年度には目標とした生活圏の除染を完了し、放射線による不安のない生活環境が構築されました。

令和3年度には、仮置場の解体完了とともに、汚染状況重点調査地域の指定が解除となり、本町の安全性が広く認識されるところとなりました。

私は平成22年9月の桑折町長就任以来、「やさしさ」と「ゆたかさ」を実感できる夢と活力のあるまちづくりに全力を傾注してまいりましたが、令和4年度から向こう10年間を見据えた新総合計画「献上桃の郷こおり 未来躍動プラン」においては、「みんなが幸せを実感できる 元気なまち こおり」を町の将来像に掲げ、「活力と賑わいに満ちたまちづくり」、「危機管理に備えた安全・安心のまちづくり」、「暮らしと自然が調和した豊かさを実感できるまちづくり」、「健康長寿で元気なまちづくり」、「子どもを大切にするまちづくり」、「交流で絆を育むまちづくり」の6つの方針に基づき、「住み続けたい 住みたいまち 桑折」の実現を目指してまいります。

あらゆる行政分野において、「南東北三県の結節点に位置する地理的優位性」、「歴史と文化の香りの高さ」、「自然の恵みの豊かさ」、「温かみのある人柄」など、本町にしかない優れた地域資源を最大限活かすとともに、小さい町ならではのスモールメリットを活かした十分な横連携を図り、好循環の連鎖を生み出すことで、「桑折ならでは」のまちづくりを総合的に進めてまいりますので、今後ともご支援、ご協力をお願い申し上げます。

桑折町観光大使
「ホタピー」

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