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薪商はぜるね 武田 剛 さん

No.8

インタビュー:2020年9月 三春町

仕事と趣味の区別がない暮らしを実践できることに満足です

プロフィール

武田 剛(たけだ つよし)さん
株式会社薪商はぜるね 代表取締役

震災前、東京で美容師として働いていたが、原木シイタケの栽培等を営む実家にUターン。2014年に家業から独立し、薪商ばぜるねを設立。薪の伐採から製造、配達、販売まで一貫して行う。

武田 剛さんの写真

こんなお話を伺いました!

今年の薪は、4月から予約を初めて5月には予定数になり、すでにお断りしている状況です。700件ほどの注文をいただき、8割が福島県内です。販売を始めた当初が100件ほどで、これまで需要に合わせて薪のストック場所などを茨城や山形にも作り、社員の数も増えて30代など若手の働き手の雇用もしています。

一方で、品質管理ができなくなってしまうので、これ以上は拡大しないと考えています。薪の需要はとても多く、供給が追いつかないのですが、震災からの人々の意識の変化が背景にあるのではないでしょうか。再生可能なエネルギーとして見直され、アウトドアブームなどの背景もあり人が癒やしや自然との共存をとても求めていると感じます。

自然乾燥している薪の写真
薪にして数ヶ月~半年は屋外で自然乾燥

インタビュー中の武田さんの写真
事務所内には里山に関する書籍が並ぶ

ハウス内で自然乾燥している薪の写真
半年後はハウスでじっくりと自然乾燥

遮光・遮熱フィルムの倉庫で乾燥している薪の写真
1年経過後は遮光・遮熱フィルムの倉庫に移動

現在、薪にする原木は岩手県まで行って仕入れています。細いものは椎茸の原木として、太いものを薪にしています。また、事業として薪だけでなく、ふくしま森林再生事業で森林の伐採や人工林の間伐をしています。間伐材で可能なものは利用しています。

薪商をやる前は東京で仕事をしていました。阿武隈山地は生まれ育った場所で、森や小川、カブトムシ、ホタルなど自然と生き物が豊かな里山で、戻ってきてほっとしています。今、古民家を再生中で、こうしたところを拠点にして、いろいろな人との交流を図りながら里山の暮らしを楽しみ、大切にしていければと思っています。

インタビュー時の映像

~ 2018年10月8日ふくしま“みち”さがし体験プログラム訪問時 ~

2018年10月8日ふくしま“みち”さがし体験プログラム訪問時の写真 1

2018年10月8日ふくしま“みち”さがし体験プログラム訪問時の写真 2

昨年までは、薪の材料を全て県外から仕入れていました。現在は、小野町をメインに薪を切って、県外と県内の薪を組み合わせ、薪として販売出来る指標値1キロあたり40ベクレルを下回るようにし、説明して納得していただけるお客様に販売しています。仕入れごとに現地または福島で放射性物質検査を行ない、測定結果報告書を随時ホームページで公表するなどしています。

里山は人の手が入らないと廃れてしまいます。これからは阿武隈山系の豊かな資源を守るため、そして次の世代に繋げていくことを考えていきたいと思っています。

参加者の感想

福島県の山林は広葉樹も多くきれいだといつも感じていた。手入れが良くされていたのは広葉樹が原木用として高価値があったからだと思う。原木・ほだ木の出荷がままならない今は、他の活用方法も考えながら森林を守る工夫が必要。


武田さんの科学的な行動力に感心しました。


原木の有効活用は、阿武隈山系の林業再生にもつながる重要な活動だと思いました。


決して楽な道ではないと思いますが、近隣の林業とうまく連携を図り、安定した供給をしていただけたらうれしいと思います。

薪商はぜるね 情報

1987年からきのこの原木、2005年から薪を販売。

冷涼な気候に育まれた阿武隈山系のナラはシイタケ原木として利用するのに最適。国内シェアの5割を占めていたが、震災以降は、原発事故の影響で利用が難しくなる。

現在、薪の材料としては主に県外産の原木を直接現地で見定めて仕入れをし、阿武隈山系のものは線量の低い地域で基準をクリアしたものだけを使っている。

住所:〒963-7712 福島県田村郡三春町大字込木字大志田79-1
電話:0247-73-8364
FAX:0247-73-8370
URL:https://hazerune.com/