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企画展示 双葉町のいまとこれから

 東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所の事故から8年以上が経過しました。双葉郡の他町村が次々に帰還を実現する中、双葉町は今もなお全町避難が続いています。

 あの日避難を余儀なくされた約7,000人の双葉町民は、8年たった今もなお全国各地に避難しています。

 阿武隈の山々を望む田園風景と「快水浴場百選」に選ばれるほどの海を有する自然豊かなところです。

 町内には、17の行政区があり、住民の結束力が強く、盆踊りや町民体育祭など人々の絆の強さがうかがえました。

 東日本大震災では、甚大な被害を受けましたが、人々の記憶は、徐々に忘れ去られるように風化が進んでいます。

 しかし、双葉町の復興に向けた取り組みは、まだ始まったばかりです。

 本企画展では、震災前の双葉町にどんな営みがあったのか、今は、どうしているのかを皆さまにお伝えしご理解と今後も見守っていただくことが何よりの支えになると確信しています。

 また、復興を遂げたあかつきには一人でも多くの方に町を訪れて魅力を実感していただきたいと思っています。

【展示期間】 令和元年10月1日(火)~

展示物のご紹介

双葉町のご紹介

こちらのコーナーでは、双葉町の震災前、避難状況、復興計画、除染等についてご紹介しています。また、町民の皆さんからの「ありがとうメッセージ」も放映しています。

双葉町伝統芸能保存プロジェクト

双葉町には、地域ごとに特徴のある伝統芸能が数多く残っており、その数は30以上とも言われています。伝統芸能は、そこに住む人々が長い時間をかけて作り上げたものであり、地域の結束力を高める要となってきました。人々の心の拠り所となってきた伝統芸能の維持・継承は、復興への歩みを加速している双葉町の課題のひとつです。伝統芸能のデジタル映像の記録等、本プロジェクトをご紹介しています。


(同時開催)「東日本大震災・原子力災害」パネル展

【展示協力】 福島県生涯学習課

「東日本大震災・原子力災害」パネル展

サロンコーナーでは、東日本大震災を乗り越え、今に至るまでの記憶の風化を防止するため、写真展示などをしています。

(同時開催)「東日本大震災・原子力災害」パネル展

【展示物作成】福島市立森合小学校

福島市立森合小学校 放射線教育
「福島のこれからを生きる」パンフレット 展示

福島市立森合小学校では、平成30年度、福島市の「放射線教育推進校」として、研究実践に取り組んでまいりました。その中で5年生は、総合的な学習の時間に「福島のこれからを生きる」というテーマで学習活動を実践してまいりました。多くの関係機関の方々のご支援とご協力をいただいたおかげで、大変有意義な活動を繰り広げることができました。

その過程で、子どもたちは、放射線を克服しようとしている福島県内の人々の苦心や努力のことを学ぶとともに、根強い風評被害を解決するために自分たちでできることをしようということになりました。その手段としてパンフレットを作成しました。

福島市立森合小学校長

企画展示アーカイブ