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パート1 第7回 『住宅除染で土をどれくらい取り除くの?』

第7回

「住宅除染で土をどれくらい取り除くの?」について なすびの解説

除染により表土をどれ位取り除けば良いのか?
住宅の除染において、生活空間の線量を下げる事に直結する庭などの土をどれ位取り除くかは、非常に大事なことだと思います。
震災から二年以上が経ち、時間と共に放射性物質が地下に浸透して行くと考えていたのですが、実はそういう訳では無いことが理解できました。汚染箇所を深く掘り下げずに、数cmでも除染の効果を上げられる事は、実験でこの目で確かめる事は出来ました。
なお、放射性物質が溜まり易い場所など、場所によっては土中に浸透している場合もあるので、線量をチェックしながら、取り除く土の量(厚さ)を変える等の柔軟な対応が現場でなされているそうです。

確かに必要以上に取り除く事には、弊害が考えられます。
余分に取る事で、実質的に取り除く人的な労力にも影響しますし、数ヶ所で済む話ではなく県内全域からの物量を考えれば膨大な量にもなる訳で、確保しなければならなくなる仮置場の面積も増え、更には中間貯蔵施設から最終処分場へ移動させなければならない行程や作業量をも鑑みれば、そういった事も認識しながら、ちゃんと線量を下げる事は第一の目的にしつつ、適切な量を、如何に効果的に取り除くかが肝心となる事は間違いないと思いました。

ふくしまへの想い出演者紹介

  • 福島市
    除染企画課
    渡辺俊寿さん

    渡辺俊寿さんの写真

    福島市除染5ヶ年計画に基づき、より早くより丁寧な除染を進める。

「ふくしまへの想い」を見る

今回番組に登場した用語解説

放射線量
自然界にもともとある放射線や、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質による放射線を合計した量の意味となる。
空間線量
空間線量とは、空間における放射線の量(強さ)で、一般に大気、大地からのガンマ線、宇宙線等が含まれる。単位時間当りの線量を線量率という。
遮へい体
周囲から飛んでくる放射線を遮るためのもの。表土に付着したセシウムからの放射線量を正しく測定するには、周囲からのガンマ線を遮へいする必要があり、鉛を用いた遮へい体が使用される。
ガンマ線
放射性物質から出る放射線には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線がある。ガンマ線はいろいろな物を通り抜ける性質が最も強く、これを止めるには、鉛や厚い鉄の板などが必要となる。今回の原発事故で問題となっているのは、ほとんどが放射性セシウムから発せられるガンマ線である。
放射性セシウム
「放射線を出す性質」をもつ物質の一つ。今回の原発事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが放出され、そのうち長く残存する放射性セシウム(セシウム134とセシウム137)の影響が、問題となっている。
仮置場
除染作業で集めた土や草などの除去物を袋に入れて、一時的に保管する場所のこと。

第7回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

除染では、土を適切に取り除くことが重要ということが分かりました。一方で、例えば、放射線量が高い直轄地での除染はどうなっているのか?
福島県民の皆さんにもあまり伝わっていないと思えますので、この機会に知りたいです。

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん

土壌中の放射性セシウムの分布には、土の表層部分に多く付着していて、土中の深い部分にまでは達しないという特徴があります。この特徴は、空間線量が毎時0.5マイクロシーベルトであっても、5マイクロシーベルトであっても、50マイクロシーベルトであっても変わりません。これは、内閣府が2011年に日本原子力研究開発機構に委託して高線量のエリアを中心に実施した「警戒区域、計画的避難区域等における除染モデル実証事業」の中でも、土壌の表層から深さ5cmまでの部分に放射性セシウムの80%以上が存在することが確かめられています。
ですので、現在、環境省が行っている、避難指示の出されている特別除染地域での除染においては、「除染等工事標準仕様書」で、表土を5cm程度均質に削り取るように定められています。このことによって十分な除染効果が認められています。

よくわかりました。青木さんありがとうございました!

第7回撮影時の様子写真ギャラリー

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