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パート3 第2回 『森林の放射性物質はどうなっているの?』

第2回

「森林の放射性物質はどうなっているの?」について
なすびの解説

今回は、森林の放射線物質の現状について、除染情報プラザ(現 環境再生プラザ)の青木アドバイザーにお話を伺いました。
この三年半の間のデータによると、森林内の空間線量は着実に低下しており、これは放射性セシウムの物理的減衰と同じくらいの減り方になっているとの事でした。
とは言え、放射性物質自体は森林に残っているので、雨や雪などで森林からの流出も気になりますが、調査結果から事故直後の一年でごくわずかしか流出しておらず、多くの放射性物質は森林に留まっている事も分かりました。
また、放射性物質が風などの自然現象で森林から飛んでくる可能性については、大気中の浮遊物による影響も調査されていて、森林の風上からの飛散による風下への影響を調査した結果、空間線量率の上昇は見られないとの事でした。

今回番組に登場した用語解説

空間線量率
空間線量とは、空間における放射線の量(強さ)で、一般に大気、大地からのガンマ線、宇宙線等が含まれる。単位時間当りの線量を線量率という。
空間線量率についての補足はこちらをご覧ください。
物理的減衰
放射性物質はそれぞれの物質ごとに、ある一定の時間で放射線を出しながら崩壊して、放射線を出さない安定物質になる。放射性物質が時間の経過と共に減少していくことを物理的減衰といい、半分になる期間を半減期という。
放射性物質
「放射線を出す性質」をもつ物質。2011年3月の福島第一原発事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが原子炉から放出され、そのうち長く残存する放射性セシウムの影響が、問題となっている。温泉に含まれているラドンやラジウム、動植物に含まれているカリウムなども放射性物質であり、もともと自然界に存在している。カリウムを多く含まれる食品を食べることにより体内にも取り込まれている。
福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質の状況等についてはこちらをご覧ください。
放射性セシウム
「放射線を出す性質」をもつ物質の一つ。今回の原発事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが放出され、そのうち長く残存する放射性セシウム(セシウム134とセシウム137)の影響が、問題となっている。

第2回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

森林内の放射性物質の現状を踏まえた上で、森林除染がなされた場合の効果がどの程度見込めるのか、実施される方向性がどうなっているのか、知りたくなりました。

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん

森林の除染については、人への健康影響をできるだけ速やかに低減するために、除染関係ガイドラインで宅地、農地、道路で構成される「生活圏」から奥行き20mまでの範囲の森林において、5mごとをめやすに段階的に試験を実施し、線量低減状況を確認しつつ効果的な除染の範囲を決定し、その決定した範囲を除染することとしています。具体的には、地面を被っている有機性の堆積物の除去を行います。また、人が日常的に利用するほだ場やキャンプ場等も対象としています。

その他の森林については、除染手法や除染実施場所によって効果は様々であり、現在更なる知見の集積に向けて、住民の被ばく線量低減の観点から、環境省において放射性物質の流出・拡散に係る調査・研究を実施し、また、林業再生の観点から林野庁において間伐等の実験による検証を行っています。

引き続き、環境省と林野庁が連携しつつ、新たに明らかとなった知見等を踏まえて、その他の森林の取り扱いについては方針を決定することとされています。

よくわかりました。青木さんありがとうございました!

第2回撮影時の様子写真ギャラリー

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