ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ
グローバルナビゲーション(g)へ
ローカルナビ(l)へ
サイトのご利用案内(i)へ

ここからグローバルナビです。

グローバルメニューここまでです。

ここから本文です。

動画を見る

パート4 第4回 『水道の水は飲んでも大丈夫?』

第4回

「水道の水は飲んでも大丈夫?」について なすびの解説

これまでの過去の放送の中でも、水道水の安全性については調べてきましたが、今回は、楢葉町の小山浄水場にうかがって、双葉地方の水道水についての話を聞いてきました。
今回うかがった小山浄水場は、木戸川を水源としていて、大熊町、富岡町、楢葉町のそれぞれ一部地域に給水しているそうです。

水の管理としては、まず放射性セシウムを取り除くために、放射性セシウムの、土や汚れなどに強く吸着しやすい性質を利用して、凝集剤を使って水の中の汚れなどをかたまりとして沈殿させて、その上澄みの水を最終的にろ過と塩素滅菌をして、安全な水道水を作っているとの事でした。

放射性物質の検査は、ゲルマニウム半導体検出器で一日一回、毎日測定しているだけでなく、それに加え、24時間連続測定装置も導入していて、一時間に一回の測定もし、より安全性を高めていました。ちなみにこの24時間連続測定装置は、小山浄水場が独自に導入しているとの事で、より高い安全意識を持っている事も感じられました。
また、小山浄水場では、飲料水の国の基準10ベクレル/kgよりも厳しい、1ベクレル/kgという基準で測定しているそうですが、検査を開始してから四年半、これまで全てが不検出になっているとの事でした。

双葉地方で使われている水道水は、浄水過程で放射性セシウムが取り除かれていて、毎日の検査では、国の基準よりも厳しい基準でも、これまで放射性物質は一度も検出されていないとの事でした。
さらには、台風などの時には、川のにごりが基準を超えそうになった場合は取水を停止したり、取水再開後もしっかりと検査されていたので、双葉地方の水道水は安全に管理されている事が分かりました。

今回番組に登場した用語解説

放射性セシウム
「放射線を出す性質」をもつ物質の一つ。今回の原発事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが放出され、そのうち長く残存する放射性セシウム(セシウム134とセシウム137)の影響が、問題となっている。
凝集剤
粒子を凝集させるために加える物質。浄水工程などで、水道原水中のにごり等を除去するためなどに用いられる(参考文献:大辞林・三省堂)。
※凝集・・・集まって固まること。
ゲルマニウム半導体検出器
液体窒素温度(-196℃)に冷却された高純度のゲルマニウム結晶が放射線のエネルギーを電気信号に変換するセンサーとして動作する。エネルギー分解能が非常に優れているため、マルチチャネル波高分析器と組み合わせて環境試料などのガンマ線スペクトルの測定に広く使われている。検出器の部分は、バックグラウンドを減らすため10cm以上の厚い鉛で遮へいされている。
不検出(ND=Not Detected)
放射性物質濃度が検出限界値(測定機器で検知できる放射性物質濃度の最低値)に満たないこと。

第4回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

今回は双葉地方に水道水を供給している小山浄水場の取り組みを見てきました。
浄水場では、水道水は国の飲料水の基準よりもさらに厳しい基準で検査をしていたり、独自に装置を導入していたりと、高い安全意識が感じられましたが、他の食品の放射性物質の基準値がどうなっているのか、日本だけでなく海外も含めて知りたいと思いました。

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん

原発事故直後、高濃度の放射性物質を含む食品が流通しないよう、緊急時の対応として食品衛生法上の暫定規制値が定められました。

暫定基準値でも健康への影響はないと評価されていましたが、よりいっそう安全と安心を確保するため、食品から受ける放射線量の上限値を年間5ミリシーベルトから1ミリシーベルトに引き下げた基準値が、2012年4月に設定されました。

食品の基準値

食品中における放射性物質に関する指標(ベクレル/kg)の基準値

核種 日本 コーデックス EU 米国
放射性
セシウム

飲料水10

牛乳50

乳児用食品50

一般食品100

 

 

乳児用食品1,000

一般食品1,000

飲料水1,000

牛乳1,000

乳児用食品400

一般食品1,250

全ての食品1,200

よくわかりました。青木さんありがとうございました!

第4回撮影時の様子写真ギャラリー

ページトップへ戻る

福島地方環境事務所
除染情報サイト
中間貯蔵施設情報サイト
環境再生プラザサイト
除染アーカイブサイト

ローカルナビここまでです。

ここからサイトのご利用案内です。

サイトのご利用案内ここまでです。