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パート3 第1回 『除染後の農家の方はどんなふうにがんばっているの?』

第1回

「除染後の農家の方はどんなふうにがんばっているの?」について
なすびの解説

除染後の農家の方の取り組みについて、広野町の新妻さんにお話を聞いてきました。
新妻さんは、震災の翌年から米作りを再開されたとのことです。新妻さんの田んぼは、事故後も線量が低かったので、除染としてはゼオライトを撒き、セシウムを吸着させて、深耕をしたとのことでした。
収穫されたお米の放射性物質の測定結果は、再開以降ずっと不検出とは言え、福島県産の米の安全性を謳っただけでは、風評やマイナスイメージをくつがえすことは出来ないと考えた新妻さん。そのため、アヒル農法にも取り組み、この農法で収穫されたお米に価値を見出だしてくれる人を一人でも多く見つけていきたいと話していました。このような取り組みも含めて、農業にどれだけの付加価値をつけて、それをどうやって発信していくかが、これからの課題だと仰っておられました。

又、昔ながらの田園風景は、農家が農業を再開しないと戻ってこないとも仰っておられました。
荒れた田園風景ではなく、子どもや孫たちが帰りたくなる風景を自分たちが守る、そして、そういう事が出来るのも農家だからだと思うと、力強く語っておられたのが、とても印象的で胸が熱くなりました。

訪問先:広野町 新妻有機農園
(住所:福島県双葉郡広野町折木東下40-3 TEL:0240-27-3352)

今回番組に登場した用語解説

ゼオライト
天然の鉱物の一種。ゼオライトの持つ機能にイオン交換作用というものがあり、この作用によりゼオライトには放射性物質に汚染された水や土壌からセシウムやストロンチウムという放射性物質を吸着する効果があり、放射性物質除去の対策として利用されている。ゼオライトは通常ナトリウムイオンなどと結びついているが、より交換優先順位の高い物質とイオン交換する性質があり、優先順位は、セシウム>ルビジウム>カリウム>アンモニウム>バリウム>ストロンチウム>ナトリウム>カルシウム>鉄>アルミニウム>マグネシウム>リチウムの順になっている。つまりセシウムを最優先で吸着する。
深耕
耕深30cmを基本として深く耕すこと。例えば作土層が15㎝の農用地で、30㎝の深耕を行うことで表面から15㎝の範囲内に分布していた放射性物質が表面から30㎝の範囲内に希釈されるため、作土層の放射性セシウム濃度の低減及び放射線量の低減が期待できる。
参考:福島県では土壌分析に基づき、カリ含量の低い水田では、土壌の交換性カリ含量が25mg/100g(乾土)程度となるように土壌改良した上で、地域慣行の施肥を行うことを原則としている。
アヒル農法
水田にアヒルを放し、泳ぎ回ることで、雑草の発生を抑制できる。また、アヒルが害虫を食べるので、農薬の使用を抑えることができる。

第1回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

農地の除染は進んでいる中で、福島県内全体の田んぼや畑の除染作業は続けられているのか?
又、今後も続けられていくのか?

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん

農地除染については、福島の農の継続を願う農業関係者の方々の協力をいただきながら、その実施が進められています。福島県内汚染状況重点調査地域の農地では、今年平成27年6月末時点で全体計画に対し、水田73.5%、畑地56.4%、樹園地99.0%、牧草地78.3%の除染が実施済みという状況です。未完了のものについても、早期の除染完了を目指して鋭意努力が続けられています。除染特別地域については、同じく6月末時点で、田村市、楢葉町、川内村、帰還困難区域を除く大熊町では農地除染は完了し、残り7市町村においても帰還困難区域を除く農地の除染が大規模に行われています。

農地除染の効果や、カリウム肥料の増施肥等の放射性物質の作物への移行対策等の成果もあって、福島の食の安全性は高いレベルで維持されています。農作物中の放射性セシウム濃度の検査結果は福島県のホームページ等で公表されていますので、ぜひご確認いただいて、おいしく安全な福島の食を味わっていただきたいと思っています。

- 参考リンク -

詳しい除染の進捗情報は環境省「除染情報サイト」でご覧いただけます。
http://josen.env.go.jp/

福島県産玄米の全量全袋検査結果は「ふくしまの恵み安全対策協議会」ホームページでご覧いただけます。
https://fukumegu.org/ok/contents/

福島県産農作物の詳しい検査結果は、福島県「ふくしま新発売。」農林水産物モニタリング情報でご覧いただけます。
http://www.new-fukushima.jp/monitoring/

よくわかりました。青木さんありがとうございました!

第1回撮影時の様子写真ギャラリー

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